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ネイチャーフィールドnote

自然・鳥・動物に特化した映像制作会社「つばめプロ」が、写真、動画、音声などを交えて、自然にまつわる記事を発信していきます。
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#自然

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里山大百科「秋」ドングリ

私たちの祖先は薪や炭、肥料を得るために雑木林を作った。 なかでもクヌギ、コナラなどの仲間は萌芽力も強く、根元で切ってもまたすぐに新たな幹を伸ばす。 そして大量に落とすドングリの仲間は、貴重な食糧にもなったことであろう。ドングリはまた、人以外の多くの生き物にとっても糧となり、その結果として雑木林の生態系はより多様なものになったのである。

中川雄三さんへのお悔み

ご遺族への精神的負担を考慮しお知らせが遅れましたが、「ネイチャーフィールドnote」に記事をご提供いただいていた自然写真家の中川雄三さんは2021年6月4日にご逝去されました。 ここに謹んで哀悼の意を表し、お知らせいたします。 中川さんは、「ネイチャーフィールドnote」を立ち上げる際、力強く賛同してくださいました。また、ネイチャーフィールドnoteを運営している「つばめプロ」の映像制作にも、深く携わってくださいました。 万物を愛し、身近な自然に目を向けて日々フィールドワ

この鳥ダレの子? Q3.「○○ゲラ」難易度★☆☆☆☆

幼鳥の写真やヒントから名前を当てるコーナー、「この鳥ダレの子?」の第3回目です。今回は★1個の難易度です。 ・・・というようなイメージで難易度を設定しています。(この難易度は目安です。お遊び程度にとどめてくださいね) 鳥の子どもは、巣にいるときは「雛」、巣立ったら「幼鳥」と呼ばれます。雛や幼鳥は、大人(成鳥)とはちょっと違う姿をしているのが、とっても不思議。 このコーナーを読めば、あなたも「幼鳥博士」!? ▼前回の記事はコチラ Q3.○○ゲラ難易度★☆☆☆☆ 第3

里山大百科「夏」カブトムシとクワガタムシ

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この鳥ダレの子? Q2.「○○ビタキ」難易度★★★☆☆

幼鳥の写真やヒントから名前を当てるコーナー、「この鳥ダレの子?」の第2回目です。今回は★3個の難易度です。 ・・・というようなイメージで難易度を設定しています。(この難易度は目安です。お遊び程度にとどめてくださいね) 鳥の子どもは、巣にいるときは「雛」、巣立ったら「幼鳥」と呼ばれます。雛や幼鳥は、大人(成鳥)とはちょっと違う姿をしているのが、とっても不思議。 このコーナーを読めば、あなたも「幼鳥博士」!? ▼前回の記事はコチラ Q2.○○ビタキ難易度★★★☆☆ 第

里山大百科「夏」樹液レストラン

夏の雑木林に香ばしく漂う、樹液が発酵する匂い。そこに集う昆虫たちの、まあなんと顔ぶれの多いことか。 ザワザワ、カサカサ、パリパリ。 乱暴者のスズメバチが先客を押しのける。 カナブンやチョウたちが一瞬退いていく。 樹液レストランはいつもにぎやか。

里山大百科「夏」田んぼの小さな生物

圃場(ほじょう)整備による大型機械の導入、コンクリート用・排水路の設置などで田んぼの様子は激変している。 かつて、田んぼに多く見られた生き物たちの姿もそれにともなって様変わりしている。 里山の原風景としての田んぼ、そしてそこには多様な生きものが、人間いはばかることなく生活を営む自由の世界でもあった。 生物環境としての田んぼの見直しが必要ではあるまいか。

里山大百科「夏」ホタルの生活

ゲンジボタルが乱舞する夏の宵、友達とはしゃぎ、競って光の玉を追いかけた。 夢中になって捕らえたとき、手に残った移り香も昔の思い出。 あんなに光を放っていたホタルたちは、もういない。里山は、いつかあの光を取り戻せるのだろうか。

里山大百科「夏」ゼフィルス

木々の緑が日増しに濃くなり、雑木林の中も薄暗くなってくる。 田植えの最盛期も過ぎて初夏という言葉がふさわしい日和になるころ、クリの花があふれんばかりに咲き、そこにさまざまな昆虫たちが集う。 とりわけゼフィルスといわれるシジミチョウの仲間は可憐である。 一年に一度しか姿を見せないゼフィルスに会うためにクリ林に足を運んでみよう。 ※ゼフィルス……ギリシャ神話の「西風の神」の名で、ミドリシジミ類の総称。国内には24種ほどいる。

ふじまる虫時間「オドリバエ」

花の受粉を助ける「オドリバエ」 桜の花が散り始めるころになると咲く花の一つにカエデの花があります。 カエデの花は、とても小さくて直径が5ミリ前後。イロハモミジは白い小さな花びらをつけますが、とても小さくそれだけでは目立ちません。 それを補っているのが濃い紅色をした萼片(がくへん)です。小さな花も集まって咲けばそれなりに目立ち、虫たちも集まってきます。 今回紹介するのはそのなかのオドリバエという種類です。

里山大百科「冬」カラス

▲ハシブトガラス(東京都葛飾区/撮影・平野伸明) 市街地にはハシブトガラスのほうが多い。 ▲ハシボソガラス(東京都葛飾区/撮影・平野伸明) 郊外でよく見られるハシボソガラス。

平野伸明「コハクチョウ」その4

前回はこちら 7月16日、朝、ついにコハクチョウのひなが生まれました。 ひなは生まれて3日もすると、じぶんでたてるようになり、ときどきあるきだしては、おや鳥のせなかにのってあそびはじめました。 ▲7月18日午前1時(白夜) しかし、その上の空を、トウゾクカモメやシロカモメたちが、ひなをたべようとようすをうかがっています。ゆだんはできません。

平野伸明「コハクチョウ」その3

前回はこちら ツンドラは、1年の3~4か月をのぞいて、雪と氷にとざされた、きびしい寒さの大地です。 でも、空からみた7月のツンドラは、雪もとけ、たくさんの沼や湖がひろがっていました。 そして、この広いツンドラのどこかに、ぼくがおいつづけてきたコハクチョウがいるはずです。