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ネイチャーフィールドnote

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#Digital野鳥記

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Digital野鳥記#004/ヨシ原の歌い手競演!オオヨシキリとホオジロ

湿地に広がるヨシ原は鳥たちの楽園。初夏、様々な鳥たちがここで巣を作り、子どもを育てます。歌い手たちも賑やかです。特にオオヨシキリはいたる所でさえずる姿がよく見られます。 同じくヨシ原を含む湿原を好むホオジロは、オオヨシキリよりも目につく数は少ないけれど、さえずりの時間の長さはオオヨシキリに負けてはいません。 とにかくさわがしいほど賑やかなオオヨシキリと、美声でありながらどこか哀愁漂うホオジロの囀り。歌い手たちの競演は初夏のヨシ原の風物詩です。 ヨシ原の主役オオヨシキリ▲

Digital野鳥記#003/森に響く水浴びの羽音

森の中を歩いているといきなり足元から鳥が飛び立ち、その羽音に驚くことがあります。自然界の中で聞く「音」も、とても印象に残るものです。 「Digital 野鳥記」では、自然界の生の音も積極的に取り上げて行きたいと思います。今回は、水浴びをしている鳥たちの音です。 鳥たちは水浴びが大好きだ。水を浴びている鳥たちはじつにほんわかと気持ち良さそうな表情をしていて、嬉しそう。 ヤマガラの「水浴びの音」▲ヤマガラの水浴び ヤマガラは一日に何度も水浴びをする。「バシャバシャッ!」と豪

ネフィno編集後記/Digital野鳥記#002ツバメの食べもの

こんにちは。ネフィno編集長のしげゆかです。今回は、「Digital野鳥記#002/ツバメ・雛のフンを調べて食べ物を知る」の編集後記です。 Digital野鳥記2回目。「Digital野鳥記」の2回目はツバメです。国鳥キジの次に何を持ってくるか。ここはやはり「つばめプロ」と名乗っているのですから、「ツバメ」で行きましょう、ということで、平野さんにはツバメをお願いしました。 ツバメ回、いかがでしたでしょうか。本当は、飛翔しながら虫をとらえるツバメの動画も用意していたのですが

Digital野鳥記#002/ツバメ・雛のフンを調べて食べ物を知る

↑「▶︎」をクリック(もしくはタップ)すると、ツバメの鳴き声が聞けます。再生できない場合はこちらから聴くことができます。 ツバメが大空を舞う季節になりました。民家の軒先ではツバメが巣を作り、雛が親鳥に食べものをねだります。雛たちは、一体、何を食べているのでしょう? その手がかりは、親鳥が雛に虫を運んできたときや、雛のフンを集めて調べてみると、掴む事ができます。 手がかり1・親が何をヒナに与えているか観察する▲親から虫を口移しでもらうヒナ ヒナは巣の中を汚さないように おし

Digital野鳥記#001/日本の国鳥・キジ ど迫力の「ほろ打ち」秒間10回の羽ばたき/平野伸明

↑「▶︎」をクリック(もしくはタップ)すると、キジの鳴き声が聞けます 春、野山や草むらでキジのオスが「ケーン、ケーン」と甲高い声で鳴くのをよく聞きます。そのあと「ドドドッ」と羽がぶつかるような音が続きますが、これがいわゆるキジの「ほろ打ち」です。 その瞬間をハイスピードカメラで撮影し、何回羽ばたいているかを数えたら、ひと鳴きでだいたい9回、多い時は11回も羽ばたいていました。 キジの強靭な羽ばたきが、あの音の正体だったのです。 ▲日本の国鳥 キジ 手前にいる鮮やかな羽色が

ネフィno編集後記/Digital野鳥記#001キジのほろ打ち

初めまして。つばめプロのしげゆかと申します。ご挨拶が遅れましたが「ネイチャーフィールドnote」の編集長を勤めております。至らぬ点も多々あるかと思いますが、楽しいマガジンにして行く所存です。どうぞよろしくお願いいたします。 しげゆか 1987年生まれ、大分県生まれ山梨県育ち。幼い頃から野山で遊ぶのが好きで、いろいろな動物を飼育していたこともあり、高校卒業後は二年制の専門学校で野生動物について学ぶ。しかし卒業後はIT系の会社へ就職。その後、野球グッズの会社でデザイナー・イラス

「Digital野鳥記」はじめます/平野伸明

こんにちは。映像作家の平野伸明です。 私は1997年に福音館書店から「野鳥記」という本をつくりました。初版以来20年以上たった今も版を重ねている、私の代表作とも言える本です。 そして2020年、今度はWebで新たな「野鳥記」を始めることにしました。題して「Digital野鳥記」です。静止画はもちろん、動画でもご紹介していきます。 まずは連載の前置きとして、簡単に1997年に刊行の「野鳥記」制作のきっかけをお話したいと思います。 「野鳥記」制作のきっかけは大和茂夫さんと