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ネイチャーフィールドnote

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2020年12月の記事一覧

「チョウゲンボウ」著者インタビュー02肩書のない職業

noteにて無料公開された野鳥写真集「チョウゲンボウ 優しき猛禽」 なぜチョウゲンボウというテーマを選んだのか。撮影当時の思い出など、著者・平野伸明に、いろいろな話をお聞きました。 第2回目、どうぞお楽しみください。インタビュアーはしげゆかです。 平野 伸明(ひらの・のぶあき) 映像作家。1959年東京生まれ。幼い頃から自然に親しみ、やがて動物カメラマンを志す。23才で動物雑誌「アニマ」で写真家としてデビュー。その後、アフリカやロシア、東南アジアなど世界各地を巡る。38才の

里山大百科「冬」冬を生き抜く鳥たち

里山にも冬がやってきた。 秋までの餌が豊富な季節と違い、冬は餌に乏しく、寒く、厳しい。 鳥たちは一日一日をいかに生きてゆくかが勝負だ。 つらく厳しい冬を乗り切ると、待ちに待った春が鳥たちを迎えてくれる。 ▲イソシギ/埼玉県坂戸市(平野伸明・撮影) 川の中の昆虫たちも冬はめったに出てこない。餌を探すイソシギに冬は厳しい。

「チョウゲンボウ」著者インタビュー01ひとつの鳥に青春を賭ける

noteにて無料公開された野鳥写真集「チョウゲンボウ 優しき猛禽」 なぜチョウゲンボウというテーマを選んだのか。撮影当時の思い出など、著者・平野伸明に、いろいろな話をお聞きました。 どうぞお楽しみください。インタビュアーはしげゆかです。 平野 伸明(ひらの・のぶあき) 映像作家。1959年東京生まれ。幼い頃から自然に親しみ、やがて動物カメラマンを志す。23才で動物雑誌「アニマ」で写真家としてデビュー。その後、アフリカやロシア、東南アジアなど世界各地を巡る。38才の頃、動画の

里山大百科「冬」雑木林の拾いもの

冬の雑木林を散策すると、ポケットがいくつあっても足りない思いをする。 さまざまな生きものたちの残しものという宝にあふれているからである。

里山大百科「冬」雑木林の宝さがし

子供のころ、雑木林はとても大切な遊び場所だった。 夏にはカブトムシやクワガタムシを追い、秋には探検基地を作ったり、宝ものをさがしたり。 雑木林は未知のことがらにあふれていて、子供にとってはきわめて魅力的な場所だった。 今も雑木林に遊ぶ子供たちと出会うことがあるが、みな生き生きと輝いている。 たまには私たち大人も里山の雑木林を歩いてみよう。 子供のころの思い出が洪水のようにあふれてきますよ。 ▲雑木林の林縁部ではよくカマキリの卵やモズのはやにえなどが見つかる。秋は葉

里山大百科「冬」冬の到来

冬の自己主張は足もとから届く。 ふり積もった落ち葉が風でかすかにこすれる音、一歩一歩踏みしめるときの乾いた小さな音。 そんな静寂のなかに、生きるものたちのざわめきを感じる。 この季節には春に備えた活力が押し詰まっている。 ▲朝もや残る畑/埼玉県所沢市(新開孝・撮影) 木枯らしとともにやってくる冬。 もっともそれ以前に冬鳥の姿を目ざとく見つけた人には、冬は少しばかり早く来ていることになる。 初霜を見る朝、ピーンと張りつめた空気に四季の締めくくりを感じるころだ。