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アイディアソンに初めて参加した話


2020年12月19日にメディア芸術データベースアイディアソンに参加してきました!この記事はその参加レポートです。つらつらあったことを書いてたら長くなりました。

はじめに

今回参加した「メディア芸術データベースアイディアソン」は自分にとって初めてのアイディアソン、そして単身乗り込みイベントでした。学生LTやハッカソンなどのイベントに友達や学校の仲間と参加したことはありましたが、完全1人での参加は初めて。そしてアイディアソンというもの自体も初めてということで、色々感じることがあったので、ここに残しておきたいと思います。


アイディアソンとは?

そもそもアイディアソンとは何なのか。イベント概要を読んでみると、

アイディアソンは、「アイディア」と「マラソン」の2つの語を掛け合わせた言葉で、特定のテーマについて、様々な分野の人間が集まってディスカッションをし、新たなアイディアの創出を目的としたものです。

とのこと。今回は文化庁が令和元年11月からメディア芸術の振興と保存・活用の基盤を企図して公開している「メディア芸術データベース(※ベータ版)」をどう活用できるかを、Zoom上で集まったメンバーと一緒に考えていきました。
※令和3年1月には、オープンデータとして使用できるデータセットのリリースなど、より多くの方に利活用していただけるように機能拡充が予定されているようです。

イベントの詳しい概要はこちらです。


使ったツール

今回オンラインということで、どういう風にやるんだろうと思っていましたが、参加者側で用意するものが一切なく、とてもやりやすかったので、書いておこうと思います。

まずZoom。グループで作業を行うときはブレイクアウトルームを使いました。主催側が何分間と時間を設け、一定時間がたつと全体へと強制送還されるので、はじめは話の途中でブチっと切れることがしばしば。ですが、次第に慣れて時間内に済ませることができるようになりました。より時間の意識ができるので良いなと思いました。

次にGoogleスライドです。主催側がGoogleスライド(テンプレートなどをチームごとに用意しておいてくれました)を用意し、みんなで共有して自分のチームのページに書き込んでいくことで、アイディア出しにつかったり、企画書を作ったりしました。
毎度おなじみ軽率な申し込み

今回このイベントを知るきっかけになったのは、毎度おなじみパンダこと某JKによる紹介でした。メディアアート自体に興味があったり、アニメや漫画も好きだし参加してみるか〜という軽い気持ちで申し込みをしました。


当日開始時刻までのドキドキ

今回のアイディアソンは、これといった技術や知識が必要というものはなかったのでこれと言って特に準備することもなく着々と開催日時へと近づいていきました。そして前日、参加者に身内がいないことや初めてのアイディアソンでドキドキして眠れない!という遠足の前日の小学生みたいな心境になっていました(課題にも追われていた…)。明日どんな人が来るのかな?何をするのかな?とドキドキしながら、あーでもないこーでもないと課題をやっていたらいつの間にか当日の朝に。午前中に予定が入っていたので徹夜明け参加が確定したのでした…。

そして当日開始時刻の15分前にZoomに入る。正直眠いけど大丈夫かなと思いつつ、ドキドキしながらさあ、ズームに入るぞ!ぽちっとリンクを押しました。


オリエンテーション&チーム分けwithトラブル

Zoomに入ってみるとどうでしょう。おっ…大人がたくさん!!みんな強そうだなぁ。みんな顔出しをしているので、どんな人がいるのかなと様子を見ながら主催者によるオリエンテーションを聞きました。今回は多分野の方が集まってるのもあって、思ったより女性の割合が多いなと感じました(普段男性の割合が多いから特に笑)

ちなみにこの時眠気はMAX。ですが、やばそうと思ってたのもつかの間。楽しい・面白い数時間の幕開けで、眠気は飛びました。

ある程度の説明が終わったところで、今回アイディアを出していくチームに分かれました(主催側が分けてくれていました)。配属されたチームはE。Zoomのアウトブレイクルームを使ってチームごとに分かれ、そこで軽い自己紹介を終えて一度また全体に合流。ですがこの全体に戻るとき、Zoomの余計なボタンを押し一度落ちてしまい入りなおす事態に。そして次のセッションで集められた部屋はチームB。…チームB?あれ?チーム変わった?ん?と思いつつもそういう仕様か?と思いその場にしれっと紛れ込んでいたのですが、どうやら違ったらしい。一度落ちたことが原因でチームが変わってしまってたらしい。とりあえずそのままチームBで続行することになりました。きっとチームBの人も、あれ、なんか増えてる?ってなってたんでしょうね…(笑) あたたかく迎えてくれて感謝です。そしてチームEでは、あれ?消えてる!?となっていたんでしょう…。お騒がせしましたm(_ _)m

さて、このチームBですが自分含め大学生が3人(確かB, M, Dが一人ずつ!)、社会人の方が2人でした。あぁ…みんな強そうだなぁと若干委縮気味にスタートしました。

チームの雰囲気はとてもよかったです!意見とかを言いにくそうにしてると、○○さんどう?みたいに話を振ってくれる方もいて、みんなが意見を言ったり相槌をうったり、アイディアを出しやすい環境でした。また、面白い意見をバンバン出してくれる方もいてとても楽しく、面白く、参考になりました。このひと時のチームでありましたが、とても良い出会いができたなと思います。そして最後にFaceBookとTwitterの交換をし、無事ツイ廃がバレたのでした。


アイディアだし

チームで軽くディスカッションに使用するツールに慣れた後はいよいよアイディア出しです。単にアイディアを出そうだと難しいだろうということで、間に山内康裕さんと 大向一輝さんによるインスピレーショントークをはさみながらチームでアイディアを出していきました。

始めは「メディア芸術で世界を面白くするためのアイディアを考えよう」ということで、「作品に出てくる服装とかコーデの検索ができる」「ハローワークなどの求人情報と、似ているお仕事マンガがリンクしている」「アテレコ×国際交流」「伝統芸能や伝統工芸など学校教育であまり取り上げられないことを補う媒体として」など他にもたくさんのアイディアがチームで出てきました。自分は2つくらいしか出せず、皆さん引き出しが多くてすごいなと思いながら相槌を打ってました。ちなみにここで「意外と似てる作品をつなぐ」というアイディアも出てきて、それを聞いてすぐさま可視化方面?パンダじゃんと脳内変換されました。

それはさておき、続いてこれに制限が付きます。それは「メディア芸術DB」×「メディア芸術DB以外のデータ」でサービスやアプリを作るということ。なるほど。

自分のチームでは、先ほど述べ仕事や、伝統芸能、また、自分の選んでいなかった人生(職業)がメディア芸術で体験できるなど、「知らないを知るきっかけに」といった方面に考えの根本があるようで、メディア芸術DB×求人のデータなどの組み合わせを出していきました。


企画書作り

さて、アイディアが膨らんだところで、これを一つに落とし込んでいきます。自分たちのチームのアイディアの多くは、メディア芸術を通して知らない世界を知るきっかけになったり、世界を広げられるといった点が根本になっていたので、そこを詰めていこうということになりました。アイディアに職業にかかわるものが数点あったこと、また学生が多く、就職するに向けて職業を知るきっかけになったり、職業を体験できるものがあればいいなという意見が出たことや、高校生の時大学の学部とか学科選ぶの困ったよね、その先結びつく仕事とかもわからないのあるし、ということから、仕事と結びつけることをテーマにしていくことになりました。

この企画書づくりにあてられた時間は約40分。あれこれと落とし込んでいるうちに残りあと20分。企画書のテンプレートを主催者側が用意してくれており、そこを埋めていけば完成する形になってはいるものの中々埋まらない。チームとしての大まかな感じは決まってきていたので、ここでペルソナ決めちゃいましょ!と催促する渡邉が登場するのでした。そして残り時間が刻々と…。なんとなくは出てるけどまとまらない。ゴールはどこだ?というかこの人!っていうまとめ役がもしかして…いない?とりあえず終点をみんなで一致させないとと思い自分の考えを雑に棒人間で書き見せたところ、なるほど、これとこれ一緒にしちゃえばいいんじゃない?などさらに意見が盛り上がり、最終的にUさんが良い感じにまとめてくれて、ゴールが見えました。そこからはみんなで分担して企画書を埋めていきました。

が、ここでぶち当たるのがタイトル決め。タイトルって難しいですよね。自分はいつもタイトル決めに時間がかかってしまいます。ですが、時間がない!さあどうする?ほかのチームをのぞいてみると、あれ、意外と堅苦しいぞ?こんな感じでいいのか?いや、でもなんか面白くないもんなーということで、パッと頭に出てきた「なんでもなれーる」というのを口に出したら通ってしまった…。これでほんとにいいのか?時間もないのでとりあえずそれでいくことに。

そんなこんなで何とか時間内に完成!息をつく間もなく、ブレイクアウトルームから全体へと強制送還されました。


プレゼンバトル!

さて、こういうイベントごとは発表がつきものですよね。さあ発表者どうしましょう。「ここはやっぱりペルソナに近いみさとさんが良いのでは」の一言で発表者に決定。なんとなく予測はしてましたがやっぱりかー!ま、やろやろってことで登壇してきました。ちなみに説明が不安なところがあったのでUさんを巻き込みました。

さて全6チームの発表が降順に始まります。そして発表時間はなんと3分!うん…短い。F→E→Dと発表がどんどん終わっていきますが時間で打ち切られるチームも多く、これ大丈夫かなぁと他チームを聞きながら脳内リハーサルをしていました。ここまで1分で、ここまでで2分、それからUさんにパス。うん、きっと大丈夫。

待ちに待ったBチームの番!発表慣れはしてる方だとは思ってますが、バリバリに緊張。手をプルプルさせながら発表してきました。が、上手くいかない。かみかみだし、なんか説明ごチャっとしてるし、うーーん。よくない、と思いつつ2分ちょいで自分のターンを終わらせて、Uさんにパス。Uさんがぴったり3分で発表を締めてくれました。ありがたや。即興でちゃんと道筋立てて話せるようになりたいですね。

発表したものは「将来への職業選択やなりたい姿への選択肢に悩む段階で、メディア芸術を通して、自分の枠にはまらない自分の未来をイメージする支援を行うアプリ」で、アプリを通して気になる漫画やアニメから、仕事や大学の学科などを結び付けたり、逆に仕事などからアニメや漫画を見つけられるようなものです。

ちなみにほかのチームの発表には、就活だったり聖地巡礼に関するものだったり面白そうなものがたくさんありました!


投票審査

いよいよ投票!参加者一人一人の投票と、審査員や主催側の投票の合計(違ってたらすみません)でベストアイディア賞が決まります。まずは参加者での投票結果。

結果は…6チーム中4位。うーーん。思ってたより低いなぁ。実はチームでアイディア出しや企画書を作っているときに、審査員の方がまわっていてコメントをくれていて、その感じだと結構受けがよさそうだったのですが、違いましたね。ちなみに1位は当初予定されていたEチームでした。ここはプレゼンの話し方もとても上手だったのが印象に残ってます。

だがこれでは終わりません。審査員方の投票もあります。それも含めた結果の発表。

ベストアイディア賞は…Eチーム!

ありゃー。やっぱEなのか。残念。時間の関係か、総合点数の最終順位は確認できず…。ですが、まだ審査員賞があります。発表を聞いていると。

山内セレクションは…Bチーム!

おっ!きたー!!アイディア出し自体のときから結構褒めてくださっていたので、もしや?と思ってはいましたが、賞をいただくことができました。うれしい!ありがとうございました。

そして審査員方からの講評ですが、面白そう!や人生の分岐点で役立ったり背中を押せたりしそうな点や、データという意味で過去のものから未来を見せる形が良い、作品との新しい出会いがあるといった点で評価していただきました。


感想

ここまでの約5000字、読んでいただきありがとうございます。今回のアイディアソン。とーっても楽しかったです。はじめは大丈夫かな?とドキドキしていましたが、約4時間という短い時間の中、良いチームメンバーと案を練り上げ、企画書を出すという良い経験ができました。思ったのは「引き出し」っていうのは興味・関心事はもちろん、自分が経験してることや困ったことなどからできているんだろうなっていうことです。身の回りにある疑問だとか、困ったこととか、社会問題になってることとか、頭の片隅においておけると使えそうだなと思いました。よく忘れるのでメモでも取るようにしようかなぁ。あ、ちなみにそのうちデータコンテストがあるらしい?