【つばきの人の輪】椿峰の朝ごはんを「食パン」で支える住宅街のパン屋さん・神吉かずみさん

椿峰の「人」を紹介するこのコーナー。
今回は、椿峰で「パンとお菓子　みかんの木」を営む神吉かずみさんにインタビューしました。
（「つばきのわ」2021年11.12月号紙面に掲載）

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「最近は、散歩の途中で見つけました、って新しいお客さんが来ることがあるのよ」と話すのは「みかんの木」を営むパン職人・神吉かずみさん。同店は椿峰の住宅街に“ひっそり”と居を構えるパンとお菓子のお店です。ケーキはかずみさんの娘である美佳さんが担当します。かずみさんの夫、つまり美佳さんの父・誠一さんも定年を迎えた三年前から店を手伝い、お店は家族で切り盛りしています。

　神吉家が椿峰に引っ越してきたのは26年前。その頃、パン作りの趣味が高じて講師の資格を取ったかずみさんはパン教室を始めました。15年前には店舗をオープン。以来地域の皆さんの“朝ごはん”を食パンで支えています。そう、みかんの木の自慢の品は「食パン」なんです。「パンを朝食に、という人が必ず買いに来てくれる。何も考えずに毎日食べて、飽きないパンを目指している」とかずみさんは話します。

　高級食パンブームを横目に見ながら、“リッチな素材”を使用したパンも作りますが、「私もそれなりの年だし、お客様のことを考えるとハイカロリーなものを並べるのは躊躇してしまう」と常連さんの健康に思いを馳せる一面も。椿峰でお店を、そして人生を成熟させてきたパン職人さんのあたたかい顔がありました。

■information
パンとお菓子　みかんの木
所沢市小手指南 6-10-9　04-2949-3303
営業日・時間　金・土）10～16時　日)8～16時
https://www.instagram.com/mikan.no.ki.pan/
https://www.facebook.com/mikan.no.ki.2019/

みかんの木自慢の食パンは湯種食パン、角食パン、山型食パンと数種類ご用意。総菜・菓子パンも常時20種類程度店頭に並ぶ。ケーキ担当は娘の美佳さん。似顔絵やアイシングクッキーでオリジナルのケーキを作ってくれる。※要予約