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【つばきの人の輪】地域住民の憩いのベンチを設計_____藤原芳博さん

椿峰の「人」を紹介するこのコーナー。
今回は、山口のお店にあるベンチを設計した、設計士・藤原芳博さんにインタビューしました。
(「つばきのわ」2022年どんぐり号紙面に掲載)


  椿峰・山口の皆さんの日用品購入の場として重宝されている「サンキ」、その店の前に2021年10月ベンチが置かれたのをご存知でしょうか?今回お話を伺ったのはそのベンチの設計者・藤原芳博さんです。

2022秋号藤原さん

  藤原さんは2020年夏、都内から椿峰に移住しました。埼玉県内で緑のある場所に住みたいといくつかの地域を検討した結果、都内への通勤の便も考慮し椿峰ニュータウンに決めたそうです。そもそも、椿峰を知ったのは椿峰出身の建築家・藤村龍至さんの講演会で初来訪したことがきっかけ。「つばきの森のマーケット」の開催のようすも記事などで目にし、ご家族と「こういうお祭りがあるなら楽しそうだね」と話し、移住の決め手にもなったとか。

 移住後はちょうどコロナ禍ということもあり、テレワークが一般的になった頃。たまたま散歩の途中で見つけたのが倉庫を改装したシェアスペースSAVEAREAでした。以後、藤原さんはそこをテレワークスペースとして利用します。
    ある時、SAVEAREAの共同代表・角田テルノさんに「山口を考える会」から「高齢者が使うバス停のそばにベンチを置きたい、どうにかならないか」という相談が舞い込みます。それはそのまま、傍らにいた藤原さんへ“高齢者が座りやすいベンチ制作”の依頼に。本業でも人間工学の観点でリサーチ・設計することが多いため「深い着座を防止するように座面は浅く低めに、かつ背板は広めに」と日頃の業務知識を活かし、地域住民の憩いと休息の場になるベンチを設計しました。

  設計士の目線で地域に関わる藤原さんのあり方、今後の発展も期待できそうです!

■information
藤原芳博
島根県生まれ、前橋工科大を卒業後、国内外の公共施設・研究所等の設計に携わり、またメーカーのプロダクトの開発にも参加する設計士。http://yoshihirofujihara.com/

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