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5年記念日
彼と付き合い始めて5年が経った。
当日、私は夜勤明けだったので帰宅後すぐに眠ってしまい彼は実家に帰っていた。夕方になり、彼が帰ってきたので一緒にダラダラとマリオカートをしながら「今日で付き合い始めて5年だね」「あっという間だね」などと言葉を交わす。落ちているバナナを避けたり飛んでくる甲羅を躱しながら、記念日って毎年何してたっけ、と思う。
スマホの写真を見返してみると、去年はホテルに泊まりフレンチディナーを食べていた。一昨年は公園を散歩していた。記念日であることをすっかり忘れており彼を悲しませてしまった記憶が蘇る。一昨年の罪悪感から、去年は張り切って準備をしたことも思い出した。
このまま日常の延長として普段通り過ごすのもいいけれど、振り返ったときに「ああ、そうそう。去年はこうだった。」と思い出せる日にしたい。
ホテルにでも泊まろうか、という話になり急遽予約をとった。バタバタと慌ただしく出かける準備をする。
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夜景が綺麗な高層ホテルに泊まった。
この景色を眺めながらデパ地下惣菜とお酒を愉しみ、たわいのない話をして眠る。朝起きたら彼氏が「朝ごはん買ってくるよ。何食べたい?」と希望を聞いてくれた。昨日食べられなかったスイーツと彼が買ってきてくれたモーニングを頬張り、シャワーを浴びてチェックアウト。
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こうして、5年記念日はあっという間に終わった。
きっと夜景が綺麗なホテルに泊まったことよりも、マリオカートをしながらダラダラしていたら突然外泊が決定してバタついたことの方が記憶に残るのだろうなと思った。
6年目もいっぱい笑って、いっぱい食べて、いろいろなところに出かけたい。一緒にたくさんのものを見て聞いて触れて考えて、話し合える関係性であり続けたいなと思う。
パートナーってこんな感じかしらね。
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