御礼 12/10 広島「逆のものさし講」広島「逆のものさし人参畑塾」
【御礼 12/10 広島「逆のものさし講」
広島「逆のものさし人参畑塾」】
広島「逆のものさし講」でご一緒させていただきました皆様、広島「逆のものさし人参畑塾」にご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
この深まる秋のように、皆様との間も、彩りが増したように感じています。
今回人参畑塾では、広島駅から歩いて15分ぐらいの「縮景園」と、隣接する「広島県立美術館」を訪れました。
尾張の浅野家16代当主 浅野 長晟(あさの ながあきら)が広島へ移封され、1620年に「縮景園」は作庭されました。
はじめは大名庭園として造られましたが、現在は、桜並木や梅林、竹林や茶畑、紅葉の道など、春夏秋冬の日本の美を感じられる、四季折々に訪れてみたい所です。
その庭園の一角に霊迹壇(れいせきだん)十王像を祀るお堂があります。十王像は寄せ木造りの平安時代後期の作で、江戸時代の大洪水で園内に漂着したということ、
今お堂の中にはなく、縮景園に隣接する広島県立美術館に座しておられ、私たちを見守っています。
命が没して後、十人の裁判官の十王様(閻魔様もその一人)によって地獄か六道輪廻へと裁きを受けるのですが、十王様を祀ると罪が軽くなるという十王信仰がありました。
そして、それぞれの十人の十王様は、大日如来や阿弥陀如来、釈迦如来など、仏と対(つい)になっていて、
慈悲で導く如来と厳しさで導く十王とは、方法は違えど救うというハタラキは同じ、
十王の中の閻魔様のもう一つの顔は地蔵菩薩です。
厳しさで導く閻魔様と慈悲で導く地蔵菩薩とは同一で、苦難は慈悲の裏返しであること、
そんなことを感じた広島「縮景園」の十王様でした。
また、広島県立美術館には広島にゆかりのある芸術家の作品が多く展示されていて、
中でも私の目を引いたのは、横4m、縦2mぐらいの大作。
一面の咲きほこる花々の、その隙間に見え隠れする原爆で吹き飛び焼け落ちた人々の暮らしの遺構、
その破壊の力を突き破って咲く花々の創造の力。
負から立ち上がる、また負を転じさせる、負を力とした人間の底力を感じました。
まさに、閻魔様が地蔵菩薩と同じであるような。
物事は、すべてコインの裏表で表裏一体、二つの顔があるけれど一つ。
分けることなく、決めつけることなく、偏ることなく。
負に苦難に押し潰されない、乗り越える力と眼とを、「逆のものさし講」で学び、皆さんと一緒に培ってきました。
そうしたことが、縮景園に流れ着いた十王像を拝して、広島の画家の方の絵に触れて、こういう体験でリアルに感じたこと、
広島「逆のものさし講」の皆さんと共に学びを重ねてきたお陰と思っております。
広島の皆さんと、高く青い空に紅葉が橙色に映える「縮景園」が、深く心に刻まれた一日でした。
ありがとうございました。
次回、広島「逆のものさし講」、
広島「逆のものさし人参畑塾」は、
2023年2月25日(土)です。
2022年もお世話になり有難うございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
【「逆のものさし講」とは】
時代が変わっても変わらない人間の生き方を歴史先人から学ぶ“縦糸の読書”を師とする勉強会。
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=154570292
【逆のものさし人参畑塾とは】
時代が変わっても変わらない人間の生き方を、歴史先人から学ぶ“縦糸の読書”を通して、本質を学び今に活かし後世へ伝える勉強会。
明治の福岡の女医 高場乱(たかばおさむ)が、薬用人参畑の中で興した塾で、西郷隆盛の精神を継ぐ頭山満ら玄洋社を育てた。自分の私利私欲に偏らない「殺身成仁」、人にぶら下がらない「天下一人を以て興れ」、その精神を伝えていきたい。
https://note.com/tsubaki3103/m/mdb300ef0c5dc