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GX実行会議(第1回)(内閣官房、2022/7/27)

前回の更新の際に記載した通り、今回はGX実行会議についてみていきたいと思います。

GX実行会議(第1回)

GX実行会議(第1回)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/index.html

出典:内閣官房ウェブサイト

まずは資料1に本会議の開催の趣旨があるため、確認しました。内容としては、GXの推進のために必要な施策の検討を行う会議という形でした。

それでは本紙である資料3に基づいて確認を進めていきたいと思います。

出典:内閣官房 GX実行会議(第1回)
資料3 GX実行会議における議論の論点 (萩生田GX実行推進担当大臣提出資料) P2
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou3.pdf)

ウクライナ情勢対応、エネルギーの安定確保および自給率向上、脱炭素社会実現などの様々な問題への対応が必要な旨が記載されています。

出典:内閣官房 GX実行会議(第1回)
資料3 GX実行会議における議論の論点 (萩生田GX実行推進担当大臣提出資料) P11
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou3.pdf)

上記は前回の更新でも記載したスライドになりますが、5つの論点が記載されています。概要が記載されていますが、それぞれ詳細を確認していければと思います。

論点①:GX経済移行債(仮称)の創設

出典:内閣官房 GX実行会議(第1回)
資料3 GX実行会議における議論の論点 (萩生田GX実行推進担当大臣提出資料) P12
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou3.pdf)

P12は1点目のGX経済移行債(仮称)の創設についてになります。10年間で15兆円という財源をいかに賄っていくかが大きな論点になります。以下の記述も以前実施していましたが、金額については特に目新しい話ではないですね。

論点②:規制・支援一体型投資促進策

出典:内閣官房 GX実行会議(第1回)
資料3 GX実行会議における議論の論点 (萩生田GX実行推進担当大臣提出資料) P13
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou3.pdf)

P13には2点目の論点である規制・支援一体型投資促進策の記載がされています。水素にて例示がされていますが、商用化に向けて支援をしつつ、規制や制度をどのように適応していくかは重要な課題になるかと思います。

論点③:GXリーグの段階的発展・活用

出典:内閣官房 GX実行会議(第1回)
資料3 GX実行会議における議論の論点 (萩生田GX実行推進担当大臣提出資料) P14
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou3.pdf)

3点目の論点はGXリーグです。どのように排出量取引を実施するかや市場の形成は大きな課題となっています。

論点④:新たな金融手法の活用

出典:内閣官房 GX実行会議(第1回)
資料3 GX実行会議における議論の論点 (萩生田GX実行推進担当大臣提出資料) P15
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou3.pdf)

4点目の論点は環境関係の新たな金融手法の活用に関してでした。ESG投資の拡大は脱炭素社会形成に必要ですが、一方で以下のような課題も生じているところは気になるところです。

論点⑤:アジア・ゼロエミッション共同体構想など国際展開戦略

5点目は国際戦略展開の話になります。イノベーション協力やグリーン市場創出の国際的な議論といった話が掲載されていますが、ここは日本もなかなか出遅れている面があり、今後どう進めていくか難しい面があるような気がしました。(特にコスト低下と経済成長に伴う負担レベルの引き上げの部分でしょうか…)

今回はここまでになります。引き続きフォローいただけますと幸いです。

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