GXリーグにおける排出量取引に関する学識有識者検討会(第1回)(METI、2022/9/6)
3連休も子供といたからかあっという間に過ぎ去っていきました…。台風もゆっくりと九州からきているようですが、夕方になりちょっと雨が降ってきましたね。
さて、今回は9月に排出量取引の試行が予定されているGXリーグについて、学識有識者検討会があったのでその資料を見ていきたいと思います。
GXリーグにおける排出量取引に関する学識有識者検討会(第1回)
資料が2点ありますが、まずは学識検討会がどのようなものかを説明している1番目の資料から見ていきましょう。
01_GXリーグにおける排出量取引に関する学識有識者検討会について
P2にGXリーグの概要が記載されています。企業のメリットとしては主に3点あり、①将来的なビジネス機会の検討、②市場形成に向けたルールメイキング、③排出量取引になります。特に③の排出量取引がメインと言ってもいいかと思います。
P4ではスケジュール感の記載がされています。排出量取引については2022年度下半期に実証して、2023年度から本格運用というスケジュールになっています。
次に2つ目の資料を見ていきたいと思います。
02_来年度から本格稼働するGXリーグにおける排出量取引の考え方について
排出量取引関係について1つの資料になっています。GXリーグの参加企業への開示基盤として、「GXダッシュボード」の整備がされる見込みのようです。数値情報の比較を容易にすることが狙いのようです。
P10には取引できる内容の記載がされています。取引できるのは①GXリーグの参加企業の超過削減枠、②J-クレジット、③JCMクレジットの3点となっています。
P11には排出量取引の実証の詳細の記載がされています。9月からはJ-クレジット、11月から企業間取引が見込まれています。結局相対取引はこれまでどのくらいの流動性があったのかは少し気になるところです…。
P12には手続きの想定の記載がされています。GXダッシュボードに企業情報を登録し、排出量取引を実施、情報は公表していくという感じでしょうか。
P13-16には具体的な目標設定の話がされています。今年度は企業は2025年と2030年の目標排出量の登録が必要であり、毎年度の排出量実績は第三者認証が必要となっています。このあたりは準備している企業としていない企業で差が出てきそうなところですね。
P19には市場取引価格の考え方の記載がされています。注目点としては、政府保有クレジットについては最低入札価格を設定、市場価格高騰時にはGX証書(仮)が配布されて政府買取りとなっており、うまく価格を一定の範囲に入れ込むようなイメージのようです。
今回はここまでになります。いよいよGXリーグの実証開始が迫ってきました。環境価値としてはJ-クレジットのみが出てきていますが、将来的には非化石証書やグリーン電力証書の価格も比例していくような話になるような気がしました。引き続きフォローいただけますと幸いです。
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