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脱炭素情報#4 二国間クレジット制度(JCM)における水素分野について

水素の普及拡大を考える際に、日本だけではなく世界との間で製造、貯蔵・輸送、利用のサプライチェーンをどのように形成していくかは重要な問題となっております。

JCMにおいては水素分野の補助が加わっているようであり、どのようなものなのか確認してみました。

二国間クレジット制度(JCM)における水素分野について

1.JCMの新分野(水素)

水素分野では「水素製造・利活用第三国連携事業」という名称にて、補助が開始されているようです。再エネ由来のグリーン水素を活用して、途上国のGHG削減につなげるような内容になっております。

出典:公益財団法人地球環境センター 二国間クレジット制度「JCM」促進のための取組み P13
https://gec.jp/jcm/jp/publication/JCM2021Oct_Web.pdf

2.補助事業の採択状況

9月に2次公募が実施されている状況のようですが、1次公募では1社(丸紅株式会社)が採択されているようです。案件名をクリックすることでポンチ絵の方も確認することができました。

出典:公益財団法人地球環境センターウェブサイト(https://gec.jp/hydro/R3/hydro_R3-1-1.pdf)

南豪州で再エネ電力を用いて再エネ由来水素を製造して、水素吸蔵合金に貯蔵し、インドネシアに輸送して燃料電池で使う事業のようですね。輸送にカードル利用や液化輸送等がある中で、水素吸蔵合金を活用しているのがポイントになっているかと考えております。

以前の記事でグレー水素からブルー水素、グリーン水素への移行期ということを紹介しましたが、2020年代は各社において色々と取り組みが進んでいく時期になるかと考えております。

グリーン水素としては技術革新を含めてコスト面をどのように低減させていくかが重要なのではないかと考えております。このあたりの水素コストの現状も後日少し調べてみたいと考えております。

今回はここまでです。引き続きチェックいただけますと幸いです。

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