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脱炭素情報#11 クリーンエネルギー戦略④(洋上風力)
今回は更新に少し間隔が空いてしまいました…。
前回のクリーンエネルギー戦略の続きで、今回が最後の洋上風力になります。洋上風力については委員会資料のP60-69に記載されています。
脱炭素情報#11 クリーンエネルギー戦略④(洋上風力)
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まずP60にて洋上風力の現況について見ていきたいと思います。現在のビジネス環境の部分に記載されている通り、再エネ電源の中でも風力発電は重要な電源であると考えます。(アンモニア、水素と並べるくらいの位置づけではあります)
以前上記にて日本のエネルギーミックスの現況について記述しましたが、風力発電は2030年目標達成までの導入進捗率が低く、言い換えると導入ポテンシャルは高いような状況になります。
日本の洋上風力には大きく2点の課題があるように考えております。1点目は浮体式洋上風力の事業化です。
洋上風力の方式には、着床式と浮体式の2方式があります。現在日本の洋上で見かける風力発電設備は浅瀬に基礎を固定している着床式にものになります。一方で浮体式は、名称の通り海底からケーブルで設備を浮かせるような形であり、実証事業が行われているような状況でまだ商業化には至っておりません。
委員会資料に記載の通り、日本は海に囲まれていることから、浮体式洋上風力が事業化することで自国に大きな再エネ供給源を手に入れることとともに、洋上風力分野で高い国際競争力を得ることができると考えられます。(このあたりは個人的な印象ですが、浮体式は2-3年前から実証にてなんとか成果を出せないかというような状況な印象があります)
2点目は産業の成長面になるかと考えております。
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風力発電は陸上→洋上(着床式)→洋上(浮体式)という流れでの進展となっておりますが、現況においては着床式関係は欧州が先行しております。
2019年に日本では日立製作所社が風力発電機の生産から撤退していますが、そこからは部品で貢献というような印象です。(もしかすると部品でも貢献できてないかもしれないですね…)
浮体式には勿論着床とは異なる技術が必要ですが、技術として先行しているであろう欧州についていけるかが課題です。
今回はここまでです。洋上風力はグリーン水素の再エネ電源になることも期待されるため、クリーンエネルギー戦略をみていくとアンモニア、水素、洋上風力等の再エネ電源はつながるような形で考える必要がある印象が強くなりました。引き続きチェック頂けますと幸いです。
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