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最強の血統を持つWR Marvin Harrison Jr

1. はじめに

 前回予告したように今回はMarvin Harrison Jrについて紹介していきます。前回のようにどこが取りに来るか、1チームずつ出すとかなり長くなってしまうので今回はMarvin Harrison Jr個人に焦点を当てていきたいと思います。決して面倒くさいとかではない。

2. Marvin Harrison Jr

 まずは、Marvin Harrison Jrについて紹介していきたいと思います。この選手も、Williamsのようにかなり有名で、多くの紹介記事が出ているので知っている方は飛ばしてください。

1. 生い立ち

 
 Marvin Harrison Jrは、2002年8月11日にペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれました。父は元INDのWRでHoF(Hall of Famer)のMarvin Harrisonです。Marvin HarrisonはPeyton ManningがColtsでSB制覇した時のダブルエースレシーバーのうちの1人でした(もう1人はReggie Wayne)。Marvin Harrisonの生涯の成績を上げるとこの通り…
・シーズンレシーブヤードリーダー2回(1999,2002)
・シーズンレシーブリーダー1回(2000,2002)
・シーズンレシーブTDリーダー1回(2005)
・8シーズン連続1000yレシーブ
・All Pro 1st選出3回(1999,2002,2006)2nd選出5回(2000,2001,2003,2004,2005)
・プロボウル8年連続選出(1999-2006)
・第41回SB制覇
・通算成績1102rec,14580yard(歴代9位),128TD
・2000's all decade team
・NFL100周年記念チーム選出
・2016年プロフットボール殿堂入り
とまぁとんでもないですねw
ちなみに、SB制覇をした時の写真がこれです。


https://www.alamy.com/indianapolis-colts-wide-receiver-marvin-harrison-88-carries-his-son-in-celebration-after-the-super-bowl-xli-at-dolphin-stadium-in-miami-on-february-4-2007-the-colts-defeated-the-bears-29-17-upi-photogary-c-caskey-image258253286.html

そして、お察しの通りHarissonパパに抱っこされているかわいい子供が今回の主役Marvin Harrison Jrです。この時から約17年後の現在、パパに似て立派な化け物に育ちました。顔もそっくりです。さて、パパの話が長くなってしまいましたが、話を戻します。Harisson Jrはバスケとアメフトをして幼年期を過ごしました。高校進学時にアメフトに専念することを決め、ラ・サール高校に進学後、聖ジョセフ予備校に転校しました。そこで、フィラデルフィア・カトリックリーグの記録を打ち立てました。この時タッグを組んでいたQBはKyle・McCordです。カレッジを見てる人はこの名前にピンと来るはずです。そう、今年からOhio stateでスタメンに昇格し、Harrison Jrとコンビを再結成しました。Harrison Jrは高校卒業時に、247sportsから4starの全米14番目のWRという評価を受けました。この成績を引っ提げて名門Ohio State University(通称OSU)にコミットします。他にオファーがあった大学は、Frorida、Michigan、PennState、LSU、Notre Dam、Texas A&Mと名門揃いです。

2.大学時代

 OSUに入学したHarrison Jrは、True Freshmanとしてベンチ入りしました。ちなみに、Red Shirt FreshmanとTrue Freshmanの違いは、端的に言うとロースター登録されているか、されていないかです。Colledge footballはもちろん大学リーグなのでロースター登録年数に限りがあります。なので、絶対に試合に出ない選手は1年目は勉強期間とします。その選手をRed Shirt Freshmanと呼びます。さて、Harrison JrがTrue Freshmanの時のOSUのスタメンは、Garrett Wilson(2022ドラフト1巡10位NYJ) 、Chris Olave(2022ドラフト1巡11位NO)、Jaxon Smith Njigba以降JSN(2023ドラフト1巡20位SEA)と数々のスターWRを生み出してきた名門OSUだけあって、スタメンが全員化け物です。ここに1年坊主が割って入ることは流石に無理で、サブメンバーとして大差がついた試合でたまに出場するという感じでした。しかし、彼にチャンスが巡ってきました。それが、2022Rose Bowl(2021シーズン)です。この試合では、Wilson、OlaveがNFLドラフトを見据えて出場しないことを表明します。これによってスタメンに抜擢されたHarrison Jrでしたが、最強すぎるQBとエースWRにマークが集中した隙をつき71ヤード3TDと活躍し、全米に名を馳せました。ちなみに、この最強QB Cj Stroud(現HOU)は、成功率80.4%、573ヤード、6TDでエースWR JSNは、15Rec、347ヤード、3TDというとんでもない成績でした。JSNの獲得ヤードQBやん。そして、この活躍からスターターとして2022シーズンを迎えます。最初はもちろんエースWR JSNの次のWRという評価でしたが、開幕戦でJSNが怪我を負いエースWRに昇格します。すると、13game,77Rec,1263yard,14TDと大車輪の活躍で全米No1レシーバーにまで上り詰めました。少し悲しかったのは2022シーズン最終戦となった2022Peach Bowl。現代最強チームとして名高いGeogia大学との大一番。全米最強Dとも評価されている相手をも破壊していくHarrison JrとStroudコンビの活躍もあり、第3Q時点で35ー24とリードしていました。しかし、ここでHarrison Jrがエンドゾーンの競り合いで脳震盪になってしまい、OUTします。攻撃の要を失ったOSUは、今までの勢いを失い、あれよあれよという間にGeaogiaが逆転、再度の逆転を試みたラストドライブ、Cj Stroudの活躍で、なんとかFGレンジに入りますが東海岸の年明けと同時にFGは大きく右に外れ、42-41でOSUは敗北しました。フィールドから去っていくStroudを見てると虚しかったです。Marvin Harrison Jrもやりきれない思いであったでしょう。しかし、何はともあれ、最強D相手にも無双したMarvin Harrison Jrは評価をさらに上げ2023シーズンインの時点でTop3は固い、ここ10年で最高のWRとまで言われました。現時点(10/19)まででは、軽い怪我を何度かしていますが相変わらずの無双っぷりです。

3.評価

 上記の通りMarvin Harrison Jrはここ10年で最高のWRプロスペクトとまで言われています。体格は6フィート4インチ(約1.93m)、205ポンド(約93kg)で登録されています。この数字からも分かるように大型で非常に恵まれた体格でさらにこれでもって、4.4秒台前半が出せそうな程スピードもありキャッチ力が非常に高いです。また、去年は外レシをやっていましたが、今年は、QB Kyle McCordがあまり上手く無いため、スロットもやっています。ただ、ほんとに凄いところはこんなところでは無く、彼は、競り合いに滅法強いというか、50/50のボールを100%にするといった、人が近くに張り付いている時のキャッチ力というのがずば抜けているという印象です。この能力はどちらかというと技術的な面よりもメンタル面の方が大事だと思っています。無理矢理、懸念を挙げるとすると、ルートランがめちゃくちゃ上手いというわけでは無いところぐらいですかね。まぁ、競り合いを悉く勝っているので関係なさそうですけど。チームフィッツとしては全チームです。ニーズとか知りません。後、意外と大事なところですが、Harrison Jrは滅茶苦茶性格がいいです。こんなうまいWRなのにキャラクターイッシューがないのはほんとに推せます。

3. 指名順位予想

怪我さえしなければ、余裕でTop3です。というかTop2ですね。Top3と言っているのは、どうしてもポジションバリューがQB>>>WRなので、ワンチャン全体2位がQBになりそうと思っているからです。でも、QBニーズのチームでもみすみす逃したく無いほどの逸材だと思います。ということで、ズバリ全体2位指名と予想します。

4. どこが指名する?

最後にどこが指名するかですね。ここは、Williamsの時みたいに色々なチームをだらだら書くのでは無く手短に。

1. Bears

現時点では、Top2の指名権を独占しているので、普通に考えれば、1位 Williams、2位 Harrison Jrかなと。

2. Cardinals

QBはいるので、上位で指名するならHarrison Jrかなと。正直穴が多すぎるので、トレードダウンして指名権を増やすのもありといえばあり。

3. Colts

今年はQBをとったし、来年はWRでいいと思う。

4. Texans

Texansの1巡指名権は、Brownsのものなので予想か立てにくいが、WRがビッグニーズだし、なんと言っても、TexansのQBはあの、CJ Stroudだからトレードアップしてでも取りに行く可能性はあると思う。てか俺が見たすぎるw

5. Jaguars

大きなニーズといえばニーズだが、Harrison Jrを取りに行けるほど負けないと思う。

6. Chiefs

このチームだけは絶対にやめて欲しいし多分あんま負けないから指名できないと思うけど一応WRがビッグニーズではある。

7. Patriots

このチームはまずロースターが弱すぎる。今シーズンは盛大に負け越しそうだけど、Jonesが行けるとかいうおめでたいことを考えるなら指名しそう。

8. Giants

流石にWRが弱すぎる。QBをどうするか問題の議論が白熱しそうだけどとりあえずロースターを強くした方がいいと思う。

9. Titans

今シーズンほぼタンクみたいな感じだし、来年Levisを試すならリーグ最弱レベルのWR陣をどうにかするべきかなと。

10. Buccaneers

そろそろ、あのWR陣も世代交代かなと。ただ、このチームはQBニーズがでかすぎる。

ということで、Texansがトレードアップして指名すると予想します。
ただの願望だけど。

5. まとめ

  ということで、今回はHarrison Jrについての紹介をしていきました。個人的に大好きなタイプのWRで大好きなOSUの選手ということでかなり気合を入れてかいてみました。そのうえで、Williamsの時よりも短くしようとしたつもりでしたが、結局4500文字ということでかなり長くなってしましました。どちらの選手も魅力がありすぎて書くことが多くなっちゃうんですよね(笑)。次回は、LARvsPITの展望でも書いてみようと思います。間に合うんかな?w
最後に2022シーズンのハイライトがYoutubeに挙がっているので興味がある方は、是非見てみてください。

Marvin Harrison Jr. Sophmore Highlights || Ohio State || Wide Receiver || 2022 through 2023 Season


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