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スピード出してちゃ

最近自転車に乗っていて、狭い道を通ってる時はすごく怖い。人とかとすれ違うたびドキドキするくらい緊張する。ちょっとよろけたら衝突するぞ。そんなとき、いつも私はスピードを落とす。手に入ってる力を極力抜いて、行きたい遠くを見て漕ぐ。当たり前じゃんって思われただろうか。でも私にはスピードを下げるっていう選択がすぐ取れなくて、最近まで何回か生垣にぶつかったり、ぶつかりそうになったりしていた。スピードを落とすようになったのは、教習所の教官が「怖いって思ったらすぐスピードゆっくりにしてみて」って言ってくれたことを思い出してからだ。車でも、狭い道を通る時はちゃんと目を配れているか分からず怖かった。そんな時いつも教官は「怖い時どうするんだっけ?」と言ってくれてたな〜って思い出した。そんで、自転車でも同じことをしてみた。驚くほど周りのものが見える。ちゃんと走れる。すごい。

爆速で住宅地を駆け抜けようとした私にゆっくりだよ〜と優しく言ってくれたしごでき教官、元気かな。多分あの教官に出会えてなくて、指名してなかったら私教習所辞めてたな。多分教官にとって私はワンオブゼムだけど、私にとって教官はワンオブワンなんだぜ。おかげさまで家から一番近い本屋までたまに運転したりしてるぜ。元気にしてるといいな。

スピードを出しすぎていて周りの状況が見えないときにスピードを落とすって、何も車とか自転車だけの話じゃなくて、普通に生活するときも使える話な気がしてる。スピードを出してる時って必死すぎてスピードを出していることも客観視できていなくて、スピードを落とすっていう選択を選び取れるまで時間かかる。だから最初からスピードを落とす準備してる。スピード出してちゃ目に留まらないものに目を見張りたい。アスファルトの花とか友達の優しさとか?わかんないけど。

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