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国宝松江城マラソン2023「完走戦」

この大会への参加のきっかけは、今年4月からチャレンジしている「月1本フルマラソンプロジェクト」の一環で、12月の一本を探していたときに見つけたことだった。2023年12月3日(日)開催。
仙台に住むものにとって出雲地域は、仙台空港から出雲空港への直行便が2018年に就航されたことでグッと近くなった。いずれ大社参拝に利用せねばと思っていたので、思い切ってエントリー。
(しかしその後、この直行便は2024年1月8日で休止となってしまった。今回乗った航空機も日本航空のものだった。これはこれでとても快適だったのだが、FADにも乗りたかったのでちょっと残念。)
前日入りするために乗った出雲便は満席。
着陸直前に見えた宍道湖は湖には見えないほど大きかった。

コースはスタート後、まず松江城のお姿を拝んだあと東進し、日本5位の面積を誇る湖「中海」の北側を周って戻ってくる42.195km。35km過ぎから長い登り坂2本がランナーを待ち受ける。

(大会Webサイトより)

メイン会場は「松江市総合体育館」。大きい体育館が準備会場になっており、スタート位置も近いため、事前準備はかなりスムーズに出来た。寒い時期の開催でもあるので、こういう点はなんとも有難い。
天候は「西風が強く、安定しない」と覚悟していたものの、朝方はわずかに晴れ間も見え、少々安堵しながらスタート。
スタート後の道幅は広くてとても走りやすかった。
進むにつれ「国宝松江城」が見えてくる。街かなかにお城が見えるのは、街に芯がピッと通っている感覚になり、なんとも心地よい。「お城」は「その場所」に立つ理由があるからなのだろう。お城は街に力を与えてくれる。この地ではお堀周りに個人美術館が散見され、この地の力を垣間見ることができた。

振り返ってわが街仙台。語弊を恐れずに言うと、この街には「仙台に来たら何はともあれ『ここ』へ」という場所がない。
そろそろ、本気を出していいのではないだろうか。私も仙台城の復活を心から願っている一人だ。仙台城の場所からは仙台湾、遠く牡鹿半島までも見通せる。懸造りも復活できれば、政宗がここで何を見ながら仙台の地を開墾して行ったのか、その様子を垣間見ることが出来る。
城下の追廻地区には、政宗の文化的素養、美意識を体験する、能、茶の湯、香を体験できる常設の施設をつくり、日本人のみならず、外国のみなさんに日本の美の体験の場としてもらう。
仙台にきたらここ、という場所を本気でつくるのだ。
投じた予算は投資となり、稼いでくれると思うのだが。。。!

閑話休題。
今回のテーマは2つ。
心拍マネジメントと補給食の試行だ。
11月の反省から、とにかく前半までは心拍を140bpm台後半までで行くことを最大の課題とした。
実際は、スタート直後からしばらく、4'30~40"/kmほどのスピードで130bpm台で走れていた。「上々!今回はもらった!」なんて言う大きい気持ちになったが、いつもこれで失敗するので、よくよく自重して進む。

スタート時は収まっていた天候だったが、1時間もしないうちに雨+風模様に。
強風などの悪天候は覚悟していたものの雨混ざりの強風までは想定しておらず、まだ先が長いだけに20km地点のあたりで危うく心が折れそうになる。
楽しみにしていた中海の景色はほとんど楽しむ余裕がなく、ここは止むなし。

25㎞を過ぎ、向かい風基調のコースに入ると、どうにも4'30"/km以上のペースを上げられず、今回も残念ながらこの段階で3時間10分切りを断念。Bプランの、35㎞からの上りをしっかり走ってクリアし、ラストまで落ちずに走り切ることに切り替えた。
27km手前の給食所では、宍道湖シジミの味噌汁を出してくださっていたので、勿論寄ったのだが、その汁がとても熱く、なかなか飲みきれない!通常ならこの寒い季節に最も有難いものなのだが、如何せん今はマラソンの途中。さっと頂いて走りだしたかったのだが、せっかく頂いたものを途中で捨てるのも申し訳なく、分単位でとどまり完食。時間はかかったけど、冷えた体にはありがたかったし美味しかった。寒風のなか、準備してくださったボランティアさんに本当に感謝。

30kmを過ぎ、ペースアップしていきたい地点だったけど、この後にやってくる登りに備え、ここはグッと我慢。
そうこうしているうちにいよいよ鬼門の35㎞からの上り2本がやってきた。

大会Webサイトより

見るからに「長い!」が、ここをクリアするために準備してきたわけだから、真っ向勝負を挑む。かの「山の神(柏原竜二さん)」のアドバイスを思い出し、大きく息を吐きながら2本の登りを終え、いよいよラストスパート!と思った矢先、高低図には現れていない実質3本目の登りがあった!
これも初めて走るコースではあるあるなこと。油断大敵である。
意表はつかれたものの、何とかクリア。

その後もラストまでほぼペースダウンすることなくゴール。
天候に悩まされながら走った42.195㎞。
3時間16分43秒という結果だった。
しじみ汁でのストップが1~2分?あったにせよ、ダメダメだった盛岡とタイム的にはほぼ変わらないので、全く満足はできないが、やろうとおもっていたことが有効だったことを確認できたことは大きかった。
天候が厳しかったと言うことは、ボランティアさんを始め、運営の皆様も大変だったということ。丁寧な運営に心から感謝申し上げたい。

心拍の他に、もう一つ試したかったことは、低血糖対策の補給食の実験だった。
今年1月の勝田マラソンで提供いただいた「ACTIVE YOHKAN」の後継的商品
「アスリート向け羊羹『MOVE BEET(ムーブ・ビート)』」がこの10月に出ていた!

芋と小豆の2種類

株式会社きくち 特設サイト↓
https://www.move-beet.com

私はSNPのACATに2重変異があるので、糖質を摂るとテキメンに血糖値スパイクするので、糖質選び(探し)に彷徨っていたところだったが、このヨーカンは血糖値上昇が極めて緩やかで、「やっと出会えた」という思いだった(フリースタイル・リブレ測定)。
そして、走っていても食べやすい。
ただ、冬季は手がかじかんでいて指先の力が弱くなるので、次回は事前にすこし口を開けておいてみようと思う。
今回は15㎞過ぎ、20㎞過ぎ、35㎞手前と3回入れてみたところ、低血糖の症状は出なかった。まずは上々。今後も試行してみようと思っている。

今回の大会で、もう一つ楽しみにしていたのが、NHK「ランスマ」の企画で、井上さくらさんがサブ3.5(3時間30分切り)をめざして出走されていたこと。
そのゴールシーンに立ち会えたのだが、さて、結果は!
結果は番組でのお楽しみ!!

とにもかくにも、この大会で2023年は終了。
松江の皆さんのおかげで1年の締めくくりを佳き1本に出来た!

2024年の話しは次のエントリーで!

稲佐の浜

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