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指揮者キリル・コンドラシンの名盤

ロシア人らしからず、とにかく明るい指揮者コンドラシン。その証拠がこのCD。米国人ピアニスト、クライバーンが冷戦時代に第1回チャイコフスキー・コンクールで優勝したときに伴奏していたことで西側で一気に有名になった彼が、米国を訪れた際に録音したのがこのアルバム。「RCAビクター交響楽団」とは大人の事情による覆面オケで、正体はニューヨーク・フィルなどのメンバーと腕利きのフリー奏者から構成されていたらしい。緊張感に富んだシャープな音を引き出す、壮年期のコンドラシンの個性的な名演奏。録音も優秀。この20年後、コンドラシンは西側に亡命します。
「仮面舞踏会」のワルツは浅田真央選手の2008年の競技用楽曲として一躍有名に。
キリル・コンドラシン指揮RCAビクター交響楽団
●ハチャトゥリアン
組曲「仮面舞踏会」
(1)ワルツ(2)夜想曲(3)マズルカ(4)ロマンス(5)ギャロップ
●カバレフスキー
組曲「道化師」
(1)プロローグ(2)道化師のギャロップ(3)行進曲(4)ワルツ(5)パントマイム(6)間奏曲(7)抒情的小シーン(8)ガヴォット(9)スケルツォ(10)エピローグ
●チャイコフスキー
イタリア奇想曲
●リムスキー=コルサコフ
スペイン奇想曲
録音:1958年、場所:ニューヨーク、マンハッタン・センター

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