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ストコフスキー/オーケストラ・トランスクリプション

ストコフスキー94歳時の録音。初録音は1917年(!)。レコードを通じていかにクラシック音楽の若い聴衆を増やすか。この課題に生涯挑戦し様々な大胆な試みを行った人。原曲に手を加え(自ら編曲)、オケの配置を工夫し、映画にも出演し、現代音楽を積極的に取り上げた。チェリビダッケなどとは真逆である。おかげでハイブロウな評者や聴衆からはただのショーマンシップと見下された。特にバッハなどバロック音楽などの勝手なトランスクリプションは噴飯ものだったらしい。
21世紀の現在はそうした偏見は排除され、その先進性こそ再評価されている。
本CDは「ストコフスキー/アンコール」として旧コロンビアから出ていたもの(デッカ盤とは別)。どの曲も豪快で開放的で楽しいです。
レオポルド・ストコフスキー指揮ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
リムスキー=コルサコフ 熊蜂の飛行
ドビュッシー 月の光
ショパン マズルカ 第17番
ドビュッシー グラナダの夕べ
ノヴァーチェク 常動曲
チャイコフスキー ユモレスク
アルベニス セビーリャの聖体祭
ショスタコーヴィチ 前奏曲 第14番
リムスキー=コルサコフ 歌劇「イワン雷帝」第3幕への前奏曲
ショパン 前奏曲 第24番
(編曲はすべてストコフスキー自身が行っている)
1976年録音

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