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プレヴィン&RPO/エルガー「エニグマ変奏曲」「威風堂々」

エルガーはあまり民族主義的ではなくその作風は高雅で気品があり、どちらかと言えばドイツ・ロマン的である。エニグマ変奏曲は彼の最高傑作で、ロマンティックでノスタルジック。英国音楽としては初めて世界的に評価された。プレヴィンは各変奏を巧みに描き分けており、温もりやセンスを親しみやすく提示している。いっぽう「威風堂々」第1番は英国国歌に次ぐ国民歌と言われるほど世界的に有名。全5曲とも気品と詩情に満ちた瑞々しい演奏。プレヴィンはロンドン響やロイヤル・フィルの音楽監督を長く務め、アダルトでジェントルな演奏スタイルと人柄は、英国民に非常に愛されナイトに叙勲されたほどだ。
アンドレ・プレヴィン指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
エルガー
エニグマ変奏曲 作品36(1986年録音)
行進曲「威風堂々」 作品39(1985年録音)
(第1番~第5番)
フィリップス国内盤(1991年製造)

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