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読書の考察メモ集①-ファスト&スロー、入社1年目の教科書、世界基準の働き方-

社内のslackにシェアしている、読書の考察メモを少し形整えてnoteにも転載していきます。

それぞれの本について、amazonリンク・要約(ないしは気になった部分の抜粋)・考察、の順番で書いています。

文脈などわかりづらいところなどあるかもしれませんが、悪しからず。不定期で3~4冊溜まったら更新するくらいのペースで考えています。

『ファスト&スロー(上)』ダニエル・カーネマン

【要約】

・人間には二種類の意思決定システムがある
 >システム1:コントロールしている感覚なく、自動的に高速で動く
 >システム2:困難な知的活動を行う際に活動する
・システム2にはリソース的な限界がある(pay attentionという言葉の通り、一定の予算の中でpayするもの)
・システム1は単純な因果関係に飛び付きやすく、合理的でない意思決定をする場合が多い

【考察】

日々の意思決定の質を上げるためには、次の二つの戦略が考えられそう。

①システム1の自動的な思考のクオリティを上げていくこと
②システム1でバイアスがかかった短絡的な処理をしている部分を自覚し、システム2で処理をするようにすること

①については、takanoさんが以前シェアしていた「知る>わかる>できる…>習慣になる」の、「習慣になる」まで繰り返し染み込ませていくことなのかなと思う。

②については、まず自覚する、が大事な気がする。まずは、自分の中で因果関係が明確で自信を持っている時ほど、不都合なファクトを見過ごしていたり、バイアスがかかった判断になっていると理解するのがポイントなのかしら。

ただ、特に速いペースで打ち返す意識が強すぎるとどうしても自覚しきれずにアウトプットしてしまう。そこは使い分けなのかなとも思うので、深い思考が必要なタスクでは、きちんといろんな可能性を探っていくを大事にしないと。

あとは今自分がどこでシステム2のリソースを使っているのかも考えてみたいな〜最近頭を使っている感覚が薄め。

『ファスト&スロー(下)』ダニエル・カーネマン

【要約】

人間には二つの自己がある
・記録を取り選択をする「記憶する自己」
・現実を生きる「経験する自己」
両者の利害は常に一致するわけではない(わかりやすい例でいうと「終わり良ければ全てよし」的な話。最後が良ければ、経験する自己は満足しなくても、記憶する自己は満足する場合がある。)
特にシステム2的な意思決定について、その主体となるのは「記憶する自己」である。

【考察】

・「体験(経験)」の重要さはあらゆるサービスで指摘されているけど、繰り返し選んでもらえる、誰かに勧めてもらえるサービスになるためには、「記憶・記録」に残るサービスであることも大事なのかもなと思った。

・単発の購入体験という意味では、「手軽にいい住まいを手に入れられる」という体験がとても大事だけど、もっと長くユーザーの人生を見ると別の観点もありそう。

・特に住まいの購入・売却は、次にそのサービスを利用するタイミングが来るまでの時間が長くなるので、「いい記憶・記録が残っている」ことの重要性が高そう。

『入社1年目の教科書』岩瀬大輔

入社1年目の教科書www.amazon.co.jp 1,572円(2020年08月01日 14:06時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する

【要約】

どんな環境でも、新入社員がチャンスを逃さず、成長するためには以下の3つの原則を守るべきである。
①頼まれたことは、必ずやりきる
②50点で構わないから早く出す
③つまらない仕事はない(一見単調な仕事にも意味を見出す)

【考察】

・上記の3つの原則に紐づいて50のポイントが書かれていて、全部に納得できたわけではないという前提ですが…

・③に紐づいて「自分なりの付加価値をつける」という点が、確かに最近抜けていた視点だったなと思った。期待を超えていくことと近いかな。

・でも同時に何でもかんでも付加価値を付ければいいというわけではないなとも思っていて、ちょっと悩ましさある。自分なりの「付加価値」と相手にとっての「価値」をつなげるのは目的かなあ。そこを握った上で、価値を付け加えて行きたい。

『世界基準の働き方』高岡浩三

【要約】

ネスレ日本社長の著者が考える、世界基準で働くための仕事術。
・グローバルに考え、ローカルに行動する
・小さく実行してみるところから始めることで、勝ち方がわかってくる
・マーケティングとは顧客の問題解決であり、どんな仕事でも同様に考えることができる
・問題解決力よりも問題発見力こそが重要である

【考察】

・heroさんが言っていた、マーケティングは「注射」(=人間を科学し、課題を解決すること)という話とつながった。

・↑でyomoさんと話した、既存のNoを見つけてNew Yesを作るためには「とにかく自分の頭で考える」という話はこちらにも。イノベーションとは新結合なので、仕事とは一見関係のないところとアナロジーすることで、heroさんが言うところの「点広」的な思考ができるのかなと思う。

・その意味では、「なんで?と思う癖」もとっても大切な気がしてくる。日々いろいろなサービスを享受しているけど、「これってなんでこうなってるんだろう」と考えることで、本質を捉えることができて、仕事との繋がりも見出せるようになるのかな、と。

あとがき

今回は新卒らしい、マインドセット的な本が多めのラインナップとなりました。先輩からおすすめしてもらった本たちですね。

こういう本に対してちょっと斜に構えていた部分もあったけど、改めて読むと大切なことが書かれているなと。基本動作の精度を上げていきたい。

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