【まんが日記】ザ・ファブル
ネタバレ含みます。
■基本情報
タイトル:ザ・ファブル
著者:南勝久
刊行:2014年~2019年
出版社/掲載誌:講談社/ヤングマガジン
カテゴリー:アクション
■読んだ月:2021年8月
笑いと、はらはらドキドキのどちらも楽しみたい方!伝説の殺し屋が普通の人になる。
■伝説の殺し屋ファブルが普通の人として、生活する物語
伝説の殺し屋であり、どんな相手にも負けない、存在するのかすら分からない「寓話」を意味する「ファブル」という殺し屋がいた。そんな彼がボスからの命令で、大阪に一般時として暮らすように指示を受ける。
主人公ファブルの偽名は、佐藤明。暴力団「真黒組」から家を借りて、こちらもボスから妹役になるよう指示を受けた佐藤洋子と2人で暮らす。
尋常じゃない強さ
佐藤明は殺し屋の一面を持つが通常は温厚な性格で周囲にも優しい。しかし殺しのスキルや身体能力の高さは、一種の「サヴァン症候群」だと言われ、「オリンピックに暗殺の種目があれば金メダル」と周囲に言われるほど。
物語序盤から異常な強さを発揮し、「普通」を装いながら絡んできたヤンキーに殴られながら相手を骨折させたり。殺さないようにと出力を抑えたモデルガンのような銃で敵対組織や暗殺者を倒していく。戦いの中での冷静な分析も圧巻
通常モードの佐藤明
暗殺モードの佐藤明
周囲の人の温かさ
「普通」に暮らすために有限会社オクトパスというデザイン会社でアルバイトを始めるのだが、そこの田高田社長と、清水ミサキは非常に暖かく、優しいところが、物語を和ませてくれる!
特にクリスマス会を明、洋子、社長、ミサキでやったときの田高田社長のやさしさ~。
明と田高田社長がお互い気を使いながら、腕相撲勝負で負けようとしたり、それでも酔った洋子を布団に運んであげる田高田社長、かっこよすぎ!
暇つぶしに男を泥酔させる洋子
佐藤洋子も明と同じ組織に所属していたので、暗殺もかなり得意かつ瞬時に何でも記憶する能力もある。また外見も整っており、周囲を引き付けるよう洋子が暇つぶしにやるのが、男を酒で潰して、その様を眺めること。
河合くん、真黒組の高橋など、酔って吐いて戻ってくる様子を楽しそうに眺めている(趣味悪いけどやられたい。)かつ行きつけのバー「バッファロー」のマスターは、洋子のことを知っており、内心では色々思っているが平然と酒を注いでいる!
河合くんから「自分の酒だけ薄めにしてくれ」と言われても、「SEXマシーン河合と「ドランク・クイーン・ヨウコ」に差別はしないと同じ濃さで注ぐのも気が利いている。
アザミも心優しく、温かい。
アザミも同じく暗殺者で、洋子やユーカリより強く、明よりも弱いくらいの実力。当初から強い暗殺者の印象が強かったが、オクトパスに入るために泣く演技をするシーンとかシュールで面白い。明から「普通」であることが凄く充実したことであることを、オクトパスで実感していく姿が何とも暖かい。
全然、敵の話はしてないですが、色んな事件に巻き込まれて、強敵が出てきます!でも明なら何とかしてくれるだろうという安心感があり、楽しく読める作品でした!
岡田准一主演で映画もやっているよ!配役がぴったりで楽しいのよね。
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