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FANCY REALITY : Just Chaos Era #01

新しい作品を作ろうと思った。タイトルは「FANCY REALITY : Just Chaos Era」。2022年の3月にムサビの2人とつくった展示作品「FANCY REALITY」の第2弾だ。日々を生きていて、混沌を感じることが多くなった。日に日に増していて、このまま行ったら来年はどうなってしまうのか、ちょっとこわい。色々なことが、実感をもって感じられなくなっていると思う。インターネットの発達で、あらゆる事象が目と耳に入るが、一方で全て自分とは関係ないことのように思える。近しい人の近況さえも、会って話を聞かない限り、どうでもいい。大きな虚無だ。この感覚をどう片付ければいいのか、長らくわからずにいた。無意識レベルにあるもので、言葉にできなかったのだ。ついこの前、それがストンと言葉になった。これは「Reality Issue」だ ! 訳すと「現実問題」。リアリティが持てないこと、リアリティという心のよりどころがないこと、すなわち現実世界に居場所がないと感じること。「環境問題」とか「紛争問題」とか「労働問題」とか、私たちが抱えている諸問題は日々混沌と渦巻いているけれど、これらは大きく言えば「現実問題」であり、リアリティの問題を解決すれば、多くのことがだいぶマシになる。そう思った。これは大発見である。まだこのアイデアに確信が持てないので、確かめる意味でも、作品にしたい。1つの作品でこの現実問題の全てを扱うのは無理なので、短期的な小さなテーマとして、「100年後の社会の風景」をみせる作品を作る。それは現実問題を解決した後の地球なのか、それともこのまま行って「ただのカオス」を呈した時代なのか。僕は前者がいい。未来の絵空事を作ることで、現実をより認知できるようになる、FANCY REALITY という作品はそういう精神で始まった。SF映画のノリでいきたいです。仲間とチームで作りたい。

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