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呪術廻戦考察 シン・陰流と高専は不仲なのか?

この記事は呪術廻戦の考察・情報まとめ記事になります。少年ジャンプ2021年24号までの情報で書かれてるので、まだ読んでいない方は注意して下さい。



 「シン・陰流と高専は不仲」説は半年くらい前から言っているのですが、今週のジャンプで小さいながら新しい根拠を得たので今更ながら記事にしました。

呼ばれないシン・陰流

 最初に1番大きな根拠を書きますが、0巻の夏油の百鬼夜行にて夜蛾は高専の戦力だけでは不十分と判断して、外部に応援を求める場面があります。そこでは高専OBOG、御三家、アイヌ呪術連が挙げられましたが、シン・陰流の名前はありませんでした。


 OBOGや御三家はともかく、アイヌ呪術連は名前から察するに北海道と東北を拠点とする組織で東京・京都からはかなり遠いはずです。日本の果てに協力を求めるのにシン・陰流には要請しないのは不自然です。

シン・陰流の基本情報 

 ここで1度シン・陰流について確認しましょう。

「呪術全盛の平安時代に門弟を守るために簡易領域は編み出された」とあるので、シン・陰流は平安時代から続く組織であることが推測できます。シン・陰流の特徴である簡易領域は領域であるため、術式を中和し身を守ることが可能です。

 簡易領域の説明に「弱者の領域」とある通り、使用者である三輪や日下部は術式を持たない術師であり、おそらくシン・陰流は術式を持たないあるいは術式が弱い術師で構成される組織であると思われます。

 与幸吉(メカ丸)は見て盗んだのでシン・陰流の一員ではありません。冥冥の弟憂憂ですが、情報がないためシン・陰流かどうかは不明です。東堂は九十九由基から教わり簡易領域を会得していますが、九十九由基がシン・陰流なのかメカ丸同様に見て盗んだのか不明であるため、こちらも分かりません。

シン・陰流の人数

 簡易領域の使用者は現状6名であり、うち3名はシン・陰流かどうか不明ですが、その3名のうち1名がシン・陰流であると仮定します。

 高専の学生は学年ごとに数人しかいません。1年は4人、2年は7人、3年は4人の合計15人です。学生以外の術師は本編では15人程度なので、術師は30人程います。その内の3人がシン・陰流なので、割合としては10%となります。

 100人いれば10人はシン・陰流になるわけです。これは無視できる数字ではありません。シン・陰流は呪詛師ではなく術師の集団のはずなので、あの場面で協力を要請しないのは不合理です。それをしないということはシン・陰流と高専は不仲なのではないか、というわけです。

高専とシン・陰流の理念の違い

 もう少し詳しく言うなら、「シン・陰流と高専は積極的な関係ではない」ですね。三輪と日下部は高専にも所属する術師で、日下部は高専の先生までやっているのでシン・陰流全体が高専と不仲というわけではありません。

 しかし先述したように、協力要請の候補には挙がりませんでしたし、簡易領域を会得している術師が非常に限られていることから技術提供を行っていないことが推測できます。

 これはおそらくシン・陰流と高専の理念の違いが原因でしょう。

 高専は人間社会の安定のために存在します。もちろん呪術を教えたり仕事を斡旋したりして術師の生活を補助する役割も担っていますが、呪いを祓い社会を陰から支えるのが目的でしょう。目的がマクロです。

 対してシン・陰流ですが、こちらは生活保守的なミクロな視点の集団だと思われます。

簡易領域が門弟を守るために開発され門外不出になっていることもそうですが、三輪と日下部の考え方も信念や呪術界・御三家がどうとかではなく「自分たちの生活をどうにかやっていこう」という感じなので、あくまで呪術は自分自身や身近な人間を守るために学び使うという姿勢なのだと思います。

相容れないシン・陰流

 マクロな正義を目的とする高専とミクロな平和を目的とするシン・陰流、争いはせずとも根本で相容れないものがあります。

 もしシン・陰流が積極的に高専に協力したらどうなるでしょう。

呪詛師に目をつけられやすくなるのは間違いないでしょう。

また高専の任務は基本実力に見合ったものが割り振られるとはいえ、策略やミスによって実力以上の任務に就き危険に晒されたり命を落としたりします(乙骨と狗巻や七海と灰原の任務)。

そもそも呪霊呪詛師の討伐は命のやりとりをする以上は、どれだけ等級が低かろうと最悪の場合死にます。

 シン・陰流の理念からするとこれらは避けるべき事態です。だから門弟個人が自分の意思で選ぶ場合はともかく、シン・陰流という組織としては高専に積極的に関わったりはしないのでしょう。


 後はオマケみたいなものですが、実は御三家の人間は誰一人として簡易領域を会得していません。

 遠距離攻撃ができる五条家加茂家はもちろん、格闘戦が主体の禪院直毘人や禪院扇も簡易領域を使いません。

禪院扇が刀使いなのでシン・陰流の一員なのかと思いましたが、最新話にて居合に落花の情を使ったのでおそらく違います。現状出ている情報から判断すると、落花の情は簡易領域より使い勝手の悪い呪術です。御三家ともあろう存在がなぜそっちを使うのか。

 おそらくシン・陰流は御三家とは特に相性が悪く、教えられないからだと思います。一般術師と違い御三家の人間は呪術界への影響力が強いです。つまり御三家の術師を門弟に迎えることでシン・陰流が呪術界の政治に巻き込まれる確率が高くなるということになります。自分たちの身の回りの平和を守りたいだけのシン・陰流としては極力避けたいことでしょう。

また御三家の技術と豊富な人員で、万が一縛りの抜け穴を突いて簡易領域を広められるのも困ります。高専から呪詛師に技術が流出する危険性があるからです。高専の術師が呪詛師になる場合もあります(加茂憲倫、禪院甚爾、夏油)。

 よってシン・陰流は特に御三家には簡易領域を教えないのだと思います。

以上でこの記事を終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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