見出し画像

五条悟が夏油の最期にかけた言葉について

 呪術廻戦0巻の終盤にて、五条悟は夏油の今際の際に言葉をかけますが、それが何であるかは不明となっています。
 
 それを考えるためのヒントは二つあります。
 
 一つは夏油の反応です。五条悟の言葉に対して、夏油は呆気に取られた後に脱力した笑顔を浮かべ「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と言いました。恨みや怒りのような負の感情の言葉ではないということです。
 
 もう一つは答えが0巻の中にあると確定していることです。芥見先生への質問でこれに関するものがあり、質問に対して「0巻の中で言っています。」と回答しています。つまり0巻のどこかで言った台詞がそのまま使われているということです。

 負の感情の言葉ではなく、0巻の中に答えがある。この条件で考えた場合、私は三つまで候補が絞られると思っています。

1.(オマエは俺の)たった一人の親友だ
夏油の最期の後、学生証を乙骨に返す際に言った言葉。原文は「僕の親友だよ たった一人のね」。

2.おかえり
小学校の事件で真希と子供たちを抱えて生還した乙骨にかけた言葉。

3.寂しいよ
物語の序盤、乙骨を呪術高専に通うように説得している際に言った言葉。原文は「でも 一人は寂しいよ?」

 0巻の中に答えがあることが発信された当初は、私の観測範囲においては1番が支配的でした。当時私もこれが妥当な答えだと思っていました。国語の問題でも、大体の場合に問われている場面の前後に答えがあるので、そういう観点からも納得していました。
 
 しかし後で再度考えたときに、別の答えもあるんじゃないかと思い考えついたのが2番と3番です。
 
 夏油が重傷を負い二人きりの状況で、ようやく呪詛師と術師の立場を無視してただの友人として会話することができた。そして場所が高専内ということから、元の夏油が高専に戻ってきたということで「おかえり」も合うと思いました。

 また唯一五条悟と同じ場所に立つことができた夏油が、道を違え遠くなってしまうだけでなく今度こそ本当にこの世から消えてしまうということ、そして親友を殺しても続く人生への決意の表明として出た率直な言葉が「寂しいよ」というのも十分あり得ると思います。

 正直なところ、どれか一つを選ぶのは難しいです。おそらくこういうものについて正確な解答が発表されることはないでしょう。答えが明示されない方が面白いものもありますからね。

ちなみにアンケートを取ったところ、このような結果になりました。票数が少ないのであまり参考にはなりませんが、やはり「親友だ」を支持する人は多いようです。その他が多いのは意外でした。

以上でこの記事を終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?