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乙骨と里香(リカ)の能力についての予想

 乙骨と里香たちの能力について、現状詳細な説明はされていません。最初は里香の正体が不明かつ強大であったための特級認定だったと思いますが、里香の解呪が終わって一度四級になった後に特級に返り咲いていることから、単純に呪力の容量が大きいだけの強さではありません。

 乙骨と過呪怨霊里香の成り立ちについては、公式にバグのような縛りということで説明されているので省略します。

 乙骨と里香(リカ)たちが作中見せた特殊な能力は以下になります。
・呪言の模倣
・ビーム
・虎杖の背後から瞬時に出現

 呪術の主要素たる術式は本来は模倣することはできません。何故なら術式は遺伝的な特徴であり、訓練によって不特定多数が行えるようになるという意味での技術ではないからてす。技術に該当するのは呪力による身体強化や結界術などになります。そのためかなり特別な能力です。

 ビームも呪術の基本から外れた能力になります。序盤に五条悟が虎杖に説明したように、呪力をそのまま放つのと術式を発動するのとでは出力効率が全く違います。乙骨と里香のビームが単なる呪力なら、術式によって放たれる夏油のうずまきに勝てる道理は本来ないです。

また単行本未収録の話でも刀から呪力を飛ばして敵の攻撃を防いでいましたが、これも同じです。呪力の容量が膨大でも保ちませんし、仮に保つとしても一度に出せる出力の関係上あり得ません。

 これらの特殊能力について、私は「乙骨たちの使う呪力が特別だから可能なのではないか」と考えています。

 何を根拠にそう考えるのかというと、それは0巻にあります。呪言の模倣をした乙骨たちを見て、夏油は変幻自在の呪力と評しています。

 呪力というエネルギーを加工して効率良く使うことで何らかの現象を起こすのが術式ですが、呪力をそのままで好きなように使えるなら術式がなくてもいいわけです。変幻自在の呪力ならば、術式の模倣や呪力をビームとして放つことも可能ではないでしょうか。

 三つ目の瞬間移動についてですが、これは乙骨の強大な呪力が関連しています。

 第一話で伏黒は宿儺の指を回収する任務で学校に来ましたが、宿儺の指が持つ呪力が強烈かつ広範囲に広がっているため、正確な位置を掴むことができませんでした。それと同じように、乙骨から放たれる呪力のオーラが強く広いため、虎杖はリカが背後に現れるそのときまで気付かなかったのではないでしょうか。

 またそのオーラが広がる範囲をある種の領域と考えれば、その範囲内でリカを瞬時に出すことができても不思議ではないと思います。

以上でこの記事を終わります。読んでいただきありがとうございました。

追記

 リカについてはメカ丸の高度な保険と似たようなものだと思っています。乙骨と里香は強く長く結びついていました。この状況は虎杖と宿儺に似ています。そして五条悟は宿儺の術式が虎杖に刻まれると言っていました。それならば、里香が置き土産としてリカを残すことができてもおかしくはないんじゃないか、と思います。

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