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呪術廻戦考察確認 羂索は何故虎杖を作ったのか

この記事は呪術廻戦の考察・情報まとめ記事になります。単行本未収録の情報も含まれているので、まだ読んでいない方は注意して下さい。

 虎杖は何者かに意図的に作られた存在なのではないか、という推測は読者の間でもかなり前からされていました。それが133話での羂索の「我ながら流石と言うべきか。宿儺の器、タフだね」という発言、143話にて額に羂索と同じ傷を持つ女が虎杖の母として出てきたことから、羂索によって作られたことがほぼ確定となりました。

 ここで気になってくるのは、何故羂索は、せっかく作った虎杖を手元で管理せずに普通の人間として育つようにしたのか、ということです。

 虎杖が日常での事故や病気で死ぬことはほぼないでしょう。しかし宿儺の指を飲んだ後に五条悟が庇うか、高専から死刑を受けず入学し暗殺からも生きのびられるか、また宿儺が計画上望ましくないときに暴走したりしないか。これらは運が絡みます。

 しかし羂索は分の悪い賭けをする性格には見えません。賭けに出ることはあっても、人事を尽くして天命を待つ、が基本的な姿勢のはずです。

 ここから考えられるのは、虎杖に期待していなかったか、賭けが成功するための策を用意していたか、あるいはその両方。これらの可能性が考えられます。


・羂索は虎杖に期待していなかった可能性

 虎杖は何かを達成することを期待して羂索が作ったのではなく、作ることそれ自体を目的として作られたのではないでしょうか。

 羂索は人間と呪力の可能性を追い求める探究者です。極めて身体が頑強で呪物を取り込んでも平気な人間を、探究心から作ったのかもしれません。あるいは死滅回游のために用意する千人の術師のプロトタイプとして、宿儺の毒にも耐え得る人間を作った可能性もあります。


・策を用意していた可能性

 宿儺の器たる虎杖を渋谷事変までに死なせないために何かしらの策を用意していたというのは十分考えられることです。

 そして最も有効な策は内通者でしょう。高専の内通者に虎杖を守らせれば生き残る確率は高まります。物理的に守るのは難しいですが、政治的に守る、死刑に猶予を付けるとか高専に入学することを許可するとかは可能です。また最悪死んだとしても内通者に死体の回収をさせることもできます。


 ところで虎杖は戸籍の改竄などがなければ伏黒たちと同年齢なわけですが、星漿体護衛任務があったのは彼らが生まれた数年後のことです。虎杖が生まれたときには、まだ天元は同化に失敗していませんし、進化していないということは呪霊操術で取り込むこともできません。つまり死滅回游がまだ実行不可能な状況で虎杖が生まれているということです。

 これだけで断定はできませんが、作った後に役割を持たせたかはともかく、虎杖を作った当初の目的は死滅回游や渋谷事変(五条悟対策)を見越したものではない、という確率は高いんじゃないかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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