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呪術廻戦考察 禪院真希は何を捨てることになるのか

この記事は呪術廻戦の考察・情報まとめ記事になります。少年ジャンプ2021年24号までの情報で書かれてるので、まだ読んでいない方は注意して下さい。

禪院真希と禪院甚爾の情報

 禪院真希は、呪力が非術師並みに少ない代わりに身体能力が強化される型の天与呪縛です。そのため特製の眼鏡がなければ呪霊も見えません。三輪霞を圧倒する程度には身体能力が高いですが、伏黒の見立てによると呪力なしでやり合う場合は虎杖には及ばないようです。

 戦闘は呪具を使い、短刀、薙刀、暗器、刀、剣、三節棍と様々な武器を器用に使いこなします。また合気道も使えるため、接近戦については器用万能に近いです。物理的な攻撃に対する耐性も、木で肩を貫かれたり式神に肉を抉られ遠くに吹き飛ばされても戦えるくらいには頑丈です。

 しかし前述の通り呪術については非術師と変わらないため、呪力による防御はできません。そのため傷付いた状態で濃い呪いの瘴気にあてられると倒れてしまうくらいには呪いへの耐性が低いです。

 この禪院真希の上位互換とも言える存在が禪院甚爾です。彼は呪力が全くない天与呪縛であり、その身体能力は水面を走るほどの高速移動や三節棍を手先と平衡感覚のみで一本の棒のようにしてそのままバネのように空中に飛ぶなど、まさしく超人的と言うべきものです。その上彼は呪いに対して耐性がありました。呪霊を飲み込んでも平気ですし、特別な道具に頼らずとも呪いを視認できます。

 真希は陀艮の領域展開にて甚爾と対面します。彼女が初見の反応をしたことから、おそらく禪院家から彼の情報は抹消されていると推測できます。御三家から呪詛師が出たというのはかなりの不名誉ですから、相当頑張ったのではないでしょうか。

 甚爾の圧倒的強さを目の当たりにした彼女は特級呪霊と対峙していることを忘れたかのような緊張が抜けた表情をしていました。今までぼんやりとしていた一級術師・禪院家当主への道に、初めて参考にできる戦いを見たことでしょう。公式ファンブックでは「何かを捨てることで甚爾に近づくことが今後の真希の課題」ということが語られています。

禪院真希の目標

 禪院真希には2つの目標があります。
 1つは禪院家を見返すことです。実力を付けて1級術師となり、呪力がない自分を疎み蔑んだ禪院家の人間たちの目は節穴だったのだと恥をかかせたい。そして今の禪院家を壊して変えたいと思っています。
 もう1つは禪院真依の居場所を作ることです。おそらく交流戦で真依の想いを知ってから考えるようになったのでしょう。これを実現するには、真依のような強くない人間でも存在が認められるような家風と、それを守らせるための実力と権力を手に入れる必要があります。他には冥冥と憂憂のような、独立した勢力を確立するかです。
 後者は2つの解決手段がありましたが、基本的にはどちらも禪院家絡みの目標であり、叶える方法も禪院家当主になる、あるいは禪院家でかなりの発言力を持つことになります。

禪院真希は何を捨てられるのか

 目標の話を踏まえて、彼女が捨てられるものは以下になります。
・禪院家への執着
・術師としての長期的な活躍、人生

・禪院家への執着
 これで捨てることになるのは精神的なものです。禪院家の人間としての禪院真希を捨てることになります。禪院家を見返すという目標が支えではなく足枷になっている場合に有効な手段です。彼女を見る限りどちらなのかは分かりませんが、どこまで強くなれば認めてくれるのかは予測できませんし、彼女が目指す甚爾の強さは禪院家を捨てた者の強さです。甚爾に近づくために彼と同じように禪院の柵を捨てるのは、有効かもしれません。

・術師としての長期的な活躍、人生
 ここで捨てることになるのは主に健康です。寿命や肉体の一部、精神などを犠牲にすることで力を得るということになります。例えば呪具を肉体に埋め込んだり、視力や聴覚などを失うことによって縛りを成立させてそれ以外の感覚や身体能力を高めるなどが考えられます。

 彼女は基本的にはどちらも捨てようとはしないでしょう。そう簡単に捨てられるものではありません。しかしきっかけがあればそれらを捨てても強くなろうとすると思います。
 私がきっかけになり得ると考えているのは真依の死です。真依が死ねば目標が1つ消えることになります。そのときにもう1つの目標である禪院家への仕返しに価値を感じられなくなったとしたら、最早執着も術師としての活躍も大した意味はありません。そうして自分の命の使い方を決めたとき、禪院真希は禪院甚爾に追いつくことができるかもしれません。

こちらに両立する別の説も書いているので良ければどうぞ


以上でこの記事を終わります。読んでいただきありがとうございました。


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