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「バセドウ病」になったので備忘録

2019年12月中旬、バセドウ病を発症しましたという話です。
病気については全然オープン派です。

書いていたら少し長くなってしまったので、このブログで友人知人の皆さまにお伝えしたいことを以下、3行にまとめます。

バセドウ病になりましたが
発見&服薬が早かったせいか思いのほか元気なので
公私ともにこれまで同様よろしくお願い致します。


以下、少し長くなります。

前段

正式に病院で診断されたのは翌月1月中旬でしたが、12月中旬くらいからどうも全身が痛かったり、疲れやすかったり、何よりスマートウォッチで計測していた心拍数の値が明らかにおかしいなーと。

今思うと、このタイミングで発症していたのだと思います。
記憶が残っているうちに備忘録として時系列にて書き残しておこうと思います。

ちなみにバセドウ病とは。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、甲状腺機能が亢進する病気です。 バセドウ病では特殊な「抗体」が作られ、これが甲状腺を刺激して、過剰に甲状腺ホルモンを分泌させてしまいます。 バセドウ病は男性より女性に多く、200~500人に1人くらいがかかっています。
出処:harecoco.net

原因はまだ解明されておらず。
歌手の絢香さんやサッカーの本田圭佑選手が患ったことで少し名が知れましたかね。(本田圭佑選手は噂?)

代謝が異常に良くなり、ピーク時は座ってても寝ててもランニングしてるのと同じくらいの心拍数という。
後述しますが、そりゃ痩せますよね。


初期症状

タイミングは2019年12月中旬で、症状は、
・全身の筋肉が痛い
・全身のかゆみ
・疲れやすい(駅の階段を登っただけでゼーゼー)

といったものでした。

私は当時パーソナルトレーニングと24時間ジムに通うという、ガッツリ筋トレにハマっており、初期症状が出る直前もパーソナルトレーニングで追い込んでいわゆるオールアウト状態だったのでその反動で筋肉が炎症を起こしているのかなと思ってました。

ですが、整骨院に行っても症状が改善されなかったので翌週、近所の整形外科へ。
血液検査の結果、

先生「どこかわからないけど、炎症を起こしてるね〜」

と。

強めの痛み止め(トラマール)と胃薬をもらって帰宅。
しばらく飲み続けてましたが、薬が効いている間は全然元気で、でも、薬が切れるとすぐ症状が出る。というか感じる。
これは当然で。薬で痛みを感じなくさせてただけなので。

そうこうするうちに。

これ、筋肉の炎症じゃなくない?

2週間経っても=年末くらいになってもなかなか症状が改善せず、さらには、なんか目の下の隈が常時出てる?、なんか喉が腫れてる?、となり、目といえば…サッカーの本田圭佑選手がバセドウ病で目がギョロっとなってたような、と。

かつ、母親が小さい頃バセドウ病になり、甲状腺の手術をしたという話を聞いていたので、もしや、と思い始め。

早速「バセドウ病 初期症状」でググり(Googleで検索し)、症状をチェックしました。

画像出処:ドクターズ・ファイル

・脈拍数が多く動悸がする
・手が震える
・汗が多くなる
・かゆみがある
・口が乾く(喉が乾いた)
・息切れがする
・眼球が出てきた?(実態はそうでもなかった)

これらに当てはまり、「ほぼ当てはまってるじゃん」と。(ちなみに甲状腺ホルモンの分泌が"少ない"場合は橋本病の疑い)

心拍数は日常的にスマートウォッチで計測されていたので、当時の数値を確認したところ、予想通りそのタイミングから明らかに安静時や最大の値が変わってました。(安静時はだいたい50か60台だったのが70や80台に、最大は130か140台だったのが150か160台に。しかも運動していないのに)

そしてさらに、

・体重激減
・抜け毛

もありました。

体重の減少は顕著でした。
2週間で5~6kg落ちました。
普通に食べて、普通に生活していたのに。(もちろん異変を感じてからは筋トレもランニングもしてません)

最初は体重計が壊れたことを疑いましたが、家族の体重に変化はなく、自分だけだったので"体重計壊れ説"完。


これ、ゼッタイ病気ですよね。
グラフの角度がおかしい。
誰もが疑うレベル。
確信するレベル。

ちなみに先日髪を切った時、美容師の藤重さんに、

自分「なんか病気のせいでハゲ感出てきた箇所あるので、あんまり切らない方向でお願いします」

とお願いしました。


年末でもう病院は休診に入っていたので、年始早々にバセドウ病の検査(血液検査)してもらおうと決めました。



年明け

まだ病気が確定していなかったのと、宿やカーシェアを予約していた関係で、年明け、予定通り家族で長野旅行へ。(1泊2日)
痛み止めを飲み飲みスキー場で子供とソリ。
無事帰宅。

翌週、前述の整形外科の診察が始まったのですぐに行き「バセドウ病っぽいので血液検査してください」と先生にお願いしました。

翌営業日、検査結果が出て、

先生「あ〜、これはだいぶ高いね〜(甲状腺ホルモンの数値 FT4が)」

と。

上の画像の真ん中の項目ですね。
基準範囲が0.90~1.70とありますが、自分は7.76。
めちゃくちゃ高い。
明らかに高い。
甲状腺の病気確定。
と思いました。

こちらの病院は整形外科なので、紹介状を書いてもらい、甲状腺専門の病院で診てもらうことに。


東京の表参道にある「伊藤病院」

国内外で有名な甲状腺専門の病院。
全国から患者さんが来るそうです。
場所は表参道のApple Storeの前。
伊藤病院

事前のリサーチで「かなり混んでいる」という情報を得たため、紹介状を書いてもらった翌週、朝イチで行きました。
1月中旬でした。

血液検査とエコー検査を済ませ、近くのスタバで待つこと2~3時間。
ようやく先生とご対面。
※1:コーヒーを持つ手が震え、持っている秒数が進むとどんどんその振れ幅が大きくなるので両手でしっかり押さえて飲んでました。
※2:伊藤病院は受付から会計までがしっかりシステム化されており、あと何時間待てばいいんだろう、と思うことがなかったり、結果思いのほか時間がかからず帰路へ=1日がかりと覚悟してたけど午前中で完了。
具体的には、最初機械で受付し、出てきた紙にQRコードが付いていて、スマホからアクセスすると自分の前にあと何人待ってるが表示される。院内にも要所要所にディスプレイがあり大きく受付番号が表示されているので、自分のステータスがリアルタイムに分かり、病院スタッフとも余計な会話が無いのでスムーズに検査/診察/会計が終わる、という感じです。


血液検査の結果、FT4の値は7.77。
依然高い。

診察スタートすぐに、

先生「これはもうバセドウ病ですね」

と。
やはり。

先生「甲状腺のサイズが健康な人の2倍になってますね」

と。
喉あたりがなんとなく少し腫れてると思ったけど、これか、と。(見た目では分からない程度)

血液検査結果の各項目を見ながらバセドウ病の特徴である数値変化を教えてもらい、

続けて、

先生「お酒はしばらく控えてください。薬には副作用があります。副作用が出る場合はだいたい3ヶ月以内に出ます。
副作用の症状のひとつに肝機能の低下があるので、その際にお酒を飲んでたりすると薬の副作用なのかお酒のせいなのか分からないことがあるので」

先生「筋トレも当面禁止で。ただでさえ心拍数が上がっているのに、筋トレで身体に負荷をかけたらさらに心拍数が上がってしまい、心臓に負担がかかってしまうので」

お酒はいいけど、筋トレできないのはツラい。
パーソナルトレーニングと24時間ジムと食事改革でせっかくいい感じになってきてたのに。

あと、

自分「先生、手が震えて困ってます。デスクワーカーなのですが、手が震えるとマウスで細かな動きができないのです。(データポータルのコンポーネントの位置がズレるとか)」

先生「分かりました。では震えを抑える薬も出しておきますね」

と。

もとい、

治療法には、
1)服薬治療
2)放射線治療
3)手術

があり、基本的にはまず皆さん服薬治療から始めるということで、その日は以下の薬をもらって帰宅。
(薬で副作用が出たら2とか3を検討、という流れ)

最初3ヶ月間くらいは2週間に1回のペースで通院。
だいたい3ヶ月もすると数値が基準範囲になるので、そうしたら月1回の通院になり、お酒も筋トレも(軽めなら)解禁していいとのこと。

ちなみ採血中は視線をまったくあさっての方向にするタイプです。


というわけで服薬治療スタート。


薬の効果は意外とすぐ出る

服薬を始めて1週間ほど経ったあたりで少し症状の改善を感じました。
階段登っても今までほどゼーゼーしない。
いける、これはいける。

2週間後、2度目の通院時にだいぶ数値が下がっていることを確認できました。

FT4の値が 7.77 → 2.88 に。
これでもまだ基準範囲の2~3倍ですが。
でも2週間でこの改善はすごいなぁと。
薬すごい。

ちなみに体重のほうはというと…


10kg減まできてました。
ガリガリ。(身長174cmでこれ)
胸とかあばら骨が。
骨という骨の存在感爆増。
お腹と太腿も細くなり、スボンがガバガバに。
取り急ぎスボンとベルトを買いました。

そしていっぱい食べるようにしました。
とにかく体重を少しでも戻さないと、と思い。


筋肉が無くなったせいか、膝関節が痛い

最近階段を登り降りすると膝関節が痛いです。
足の筋肉が急激に落ちたので、関節に負担がかかっているのではないかと。勝手な推測ですが。


3度目の受診

先週3度目の受診をしてきました。


FT4の値は前回2.88→2.59に。

下がったのは良いのですが、

先生「ん〜、あんまり下がってないですね〜」

おっつ。

先生「職場に言って、少し仕事をセーブするなり、休職するなりさせてもらうことできますか?」

えっ。

自分「自分のひとりぼっちカンパニーでして…」

先生「なるほど。自営業の人は結構数値の改善が遅くなる傾向あります、仕事休めず=身体を休められないので」

自分「うっ…。でも結構元気ですよ?」

先生「でもホント無理しないでください。できる限り身体を休めてください」

自分「はい…」


ということで、新型コロナウイルスの件も相まって、最近仕事の打ち合わせは先方にお願いしてできる限りビデオ会議にしてもらってます。(ビデオ会議=家にいてテレビ電話みたいな形で行う会議)

これだとコロナウイルスへの感染リスク減、駅などの階段登り降り機会減、となり、今の自分には大変助かります。

ビデオ会議ツールは主に、Googleのハングアウトや、Zoomというものを使用しています。


まとめ

たまに朝なかなかエンジンがかからず始動に時間がかかる日があったり、基本的に疲れやすい、などといったことはありますが、他人から見たら言わなければ分からない程度に元気です。
夜、大好きな焼鳥食べに行ったりしてますし。

ただ、体重10kg減により、顔に明らかに"痩せた感"が出てしまい、会う人会う人に、

相手「渋谷さん、なんか痩せました?」

自分「そうなんですよね、ライザップで………じゃなくてバセドウ病という病気になってしまいまして…」

と、打ち合わせ冒頭アイスブレイクの流れが、場が余計冷たく固まってしまうような会話になってしまい。。>ライザップの下りが不要論

なので最近はチャーハン、餃子、ラーメン、フォンダンショコラ(Minimal の)などを食べまくってます。

結果、V字とまではいきませんが、少し増えてきました。
とはいえあまり変な脂肪(落ちにくい脂肪)はつけたくないので、甘いものはどら焼きにするなど、増やし方には気をつけようと思います。(どら焼き最強説)
あと2~3ヶ月後くらいにはジム復帰できるよう。


飲み会ではノンアルになるのと、あまり遅くまではお付き合いできずひと足早く失礼するかもしれませんが、御容赦頂けますと。(=飲み会ゼロにはしてません)

また、仕事ですが、ビデオ会議のおかげでだいぶ楽になってきた為、特にセーブすることなく身体を休められるようになってきました。
そのため、このままのペースでやっていければと思っていますので、皆さま引き続きどうぞよろしくお願い致します。


おまけ

今回スマートウォッチ、体重計、Google先生、病院の先生のおかげで早期発見できたのはとても良かったと思っています。

当初はまさか自分が…なんじゃこりゃ…と思いましたが、何の病気か分からずどんどん体重が減っていくのは一番怖いですし、早くに病気が判明して、早く薬を飲み始めて、早く仕事を調整できたことで、公私ともに影響は最小限にできたのではないかと思っています。(本当に、家族とお仕事御一緒させて頂いている皆さまのおかげです、深謝)

引き続きスマートウォッチやウェラブル機器による予防医療領域への貢献に期待します。
(あとバセドウ病になった他の人のブログも助かったので、自分も備忘録にと筆を取り、公開するに至りました)


2020年2月26日追記

4度目の検診。(初診=服薬開始から1ヶ月半経過)

FT4の値が前回の2.59から1.65に。

前回あまり下がっていなかったこともあり、ホッ、と。
ただ、今日がたまたまかもしれず、また、次回どう出るかは分からない為、検査結果に一喜一憂することなく、粛々と、淡々と、なるべく身体に負荷をかけず、規則的かつ健康的な生活を送るよう努めたいと思います。


2020年3月9日追記

5度目の検診。(初診=服薬開始から2ヶ月経過)

FT4の値が前回の1.65から1.36に。
ついに基準値に。

一方、肝臓の項目「ALT」が129と高い数値に。
これが180までいってしまうとメルカゾールの使用中止を検討する必要あり、と言われました。

これ以上高くなりませんように、次回下がってますように。


2020年4月1日追記

6度目の検診。
ここからは主にツイートでの報告を埋め込みにて。


2020年5月15日追記

FT3は基準値をキープ。順調。


2020年7月13日追記

特に問題無し。(だいぶ時間が経ってから書いているので、記憶が定かではないのですが、たぶん薬減らしてもらってます)


2020年10月15日追記


2021年2月17日追記


2021年7月7日追記

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