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ふしぎな縁

歳を経ると、新しい知り合いを作るのが、なかなか難しい。

わざわざ、人の多く集まるところへ出向くか、SNSで知り合うか、そんなところだろうか。

でも、歳を重ねると、『病院』という、少し負の要素を含んでいる場所が、人と知り合う出会いの場になり得るのだ。

その人とは、私が入院した病院の病室で、知り合った。
ある意味、同じ趣味のサークルで出会う人たちのように、病いの種類や治療方法が同じだったりするわけで、話を始めるキッカケ作りは、クリア出来る。そして、共感。だいたい、気分的に同じ方向を向いている。打ち解けやすい。

もちろん、その人の性格も、大事だけど。

入院中、スッピンを晒し合い、ヨロヨロと院内を歩く情けない姿を目撃し合う。女性にはこの上もない恥部である。
たった4〜5日程度過ごしただけだけど、一緒に温泉旅行したかの様に思える。

退院してからも、連絡を取っていると、これまたビックリの連続。
日常の買い物で、出会う。別々の友達とランチに行けば、そこで偶然会う。イベント会場でバッタリ会う。つい先日は、同じ作家のアクセサリーをお互い持っていたことが、発覚。なかなか、ニヤリである。

まぁ、ここまで、偶然が重なったら、もう、必然なんだろね。

#散文

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