順応性アップを

人に合わせるのは、得意な方だとおもってる。

しかし、眠ることに関しては全くもって順応できない。

眠ることに、一日の重きを置いているからかな。

スーッと寝入り、スーッと起きるのが理想。

旅行でも、相部屋とかだと、とーっても気をつかう。
相手に対してもだ。
寝言を言わないかとか、いびきをかいてしまわないかとか、寝相が悪くて迷惑掛けないかな〜とかとかである。
逆も然り。

ある晩、同居人が、テレビを延々とつけ、時差甚だしいオリンピックを観ていた。

テレビ画面の明るさと歓声や諸々。

一時間ほどグッと寝た後、それで、目覚めてしまった。

画面に背を向け寝なきゃ寝なきゃと思えば思うほど、寝られず。

ついに、この、クソ暑い夏の夜。クーラーのない隣の部屋に、私は朦朧としながら枕だけを抱え、雪崩れ込むように硬い床にころんだ。

やれやれ。

こんなに、移動運動したし、腹立たしさで寝付けるはずもなく、悶々と時間だけが過ぎてゆく。

敷き布団もない、こんな状態で、明日、仕事だぜー!?

しかし、、、静かだ。とても。

ヤツの、イビキも聴こえないし。

雨でも降ってれば、なお良いのだけど。

好きなお芝居のセリフやらを辿る。

すると、硬い床でも、今のわたしには心地よい。

いつか、この先、
布団のないところで、眠る日が来るかもしれない。

これを順応と呼ぶのか、不明だが。
今までか贅沢だったのだと、知る。

追記
次の日からヤツは、私を床に寝させてしまった申し訳なさからか、おとなしかった。
私は、特に、怒ってない。むしろ、貴重な体験ができて、自分の順応性もアップしたことに、喜んでいる。

#エッセイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?