固有名詞の破壊力

固有名詞が出てくると,こういう目ぇして見るなどとFORKリスペクトするのは、簡単なのですが、実際に固有名詞は通じるか通じないかで取り扱いが変わりますよね。

固有名詞を出して話すときに相手も共通して知っている場合には、否応なく想像力が働いて、話のイメージを膨らませるわけです。たとえば、ここで私が、山手線の話を始めれば、山手線のことを知っている人々は、あの緑のぐるぐる回る電車を思い浮かべるわけです。

ところが、田中君程度の限定だと微妙ですね。ん? どの田中だ? と悩んでしまうわけです。うかつにフルネーム出してクレームが来るのも嫌ですから、田中君をより限定することはしませんが、まあ、大体こんな感じです。

ということは、物語で固有名詞を出すのは、読者の想像力を喚起し、物語に引きずり込む力をその場面で強く発揮するという作者の意図があるわけです。まあ、読む側から都合ですが。

固定イメージを嫌う場合は、昔々あるところにいるおじいさんとおばあさんが川とか山に行くわけです。

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