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絶縁状態になった人が ”自分を映しだす鏡”

他人は自分を映す鏡


対人関係で問題が起こって 自分を振り返る時などに頼る言葉
誰もがどこかで一度は聞いたことがあるだろう


心理学に『投影』という人間の心理行動がある

簡単に言うと 

『自分が悪いのではなく 他人が悪い』 

と思おうとする心の動きのこと


それを結果として見ると

他人の悪く見えるところは 実は自分の悪いところ

ということになる


「相手が自分勝手にこちらを傷つけてくる」 と感じるならば 

「自分も相手を傷つけている可能性があるのでは?」

と自分に問いかけ


「自分勝手でむかつく!」 と思ったときには

「そういう相手を 自分勝手で変えようとしているのは 自分では?」

と冷静に考えてみる


つまり 自己理解を深め 自分を成長させるとともに 

ビジネスにおいてもプライベートにおいても 

パートナーに本当に求めているものは何かを知ること


これが 「他人は自分を映す鏡」 という言葉の本質




詐欺とは?  ペテンとは?


詐欺は

詐…いつわる
欺…あざむく


「嘘をつく」 「人をだます」 という意味が含まれている漢字で構成されている


文字通り 計画的に人を騙し 欺いて財産をかすめ取っていくという行為そのものが“悪意”に満ちている場合の表現だ


しかし 詐欺の語源は意外で 古事記の「因幡の白兎」だそうだ
(白兎がワニザメに嘘をつき ひどい目にあってしまうという話)

「白兎」のことを昔から通称「さぎ」と呼んでいたので 

この話をもとに「詐欺」という言葉が生まれた


一方 “ペテン” は 中国語の「繃子(ペンヅィ)」が“ペテン”に転訛したというのが定説

TVなどで見る 中国人が必死になって偽造品をホンモノと言い張って 舌先三寸で巧みに人を“騙す”しているシーンが頭に浮かんだ(全く“お洒落”じゃないし “胡散臭さ”は拭えない)


どちらも“騙す”ことには変わりないので 大きな違いはないはずだが 字面からくる印象の違いが大きい



詐欺師は 

犯罪である詐欺行為を働く人のこと

うまく人を騙して金品をだまし取る人のことで 絶対に利益を得る人

ペテン師は 

詐欺行為に限定されず 人を騙す人のこと

あくまでも人を騙すのが上手な人で 利益を得ているかどうかは別問題



自分勝手な人とは?


世の中には 困ったことに 自分のことしか考えない 自分勝手な人がいる

自分の都合ばかりを優先させ 周りの迷惑を顧みない人だ


都合とは 

『何かをするときに ほかの物事に影響を及ぼす“事情”』 のこと 

この“事情”が 自分優先で自分本位なのだから 他人の迷惑や負担は関係ない


自分の都合だけで物事を考える人は

他者の視点や他人の心・意図・欲求を想像する能力が不足している

自分と違う価値観を理解しようとしない

一方的に自分の意見を主張するだけで押し付ける

聞き耳を持たず 異なる立場や価値観を認めることが出来ない

そして 自分が自己中であるという自覚がなく 迷惑をかけているとは思っていない

この自覚の無さが 大きな問題だ


自己中な性格は いくら指摘をしたとしても 簡単には治らない


歳を重ねるにつれて 相手の話をはねつけ 「自分は間違っていない」 という意思を貫き 自分に都合のいい話だけにしか耳を貸さなくなる傾向が強くなっていく

そればかりか プライドや尊厳を傷つけられたと 過剰な拒否反応を起こしてきたり 敵視したり 逆恨みしたりすることに繋がっていってしまうことすらある

こんな状態になると 他人は指摘することをやめて 距離を置くようになる



裏切りと感じたことが教えてくれたこと


今年になって 「はぁ?“ペテン”に掛かったのか?」 と思える同じような出来事が 立て続けに起こった


プロジェクトを進めてきたビジネスパートナー対して 「こうやって欲しい」と要望を出したところ 

今までの過程は「何だったの?」と思える真逆の事を言われ 態度が急変し 私の前から去っていった


準備に費やした時間 今後のビジネスプラン 全てが無駄となってしまった


「裏切り者!」
「バカ野郎!」
「自惚れ野郎!」
「自分勝手な人!」

といった悪口しかでてこない


そんな“やる気”すら失いかけていた時 愚痴を聞いてもらった知人2人から 同じようなことを言われた(この2人の知人同士は何の付き合いもない)


一人からは

「人生は選択の連続 全てが良い結果にならないかもしれないが その時々で最善の道を誰しも選んでいると思う」

「何を言いたいかと言うと “合わなかった” の一言」


もう一人からは

「相手を“かまってちゃん”と称してるけど 自分が“かまってちゃん”だったのでは?」


それぞれの知人に言われた瞬間は ムッとしたが 

その夜 一人で お気に入りの音楽を聴きながら お気に入りの酒を飲みながら 冷静に振り返ってみた


多くの時間とアイデアを奪われたと思っていたことが 

「俺のアイデアやノウハウなんて 所詮 金を払って得るモノではない」

「思い上がりの無価値なモノでしかない」

と思えるようになってきた


ビジネスパートナー本人だけでなく 他の人も去っていったのは

「待てよ 俺が“自分都合”だけの自分勝手な人だったのでは?」

「相手が“どう思うか?”という想像力が欠如していたのでは?」

「相手の話に興味を示さずに 自分の主張を押し付けているだけだったのでは?」

と捉え方が変わっていった


これが “他人は自分を映しだす鏡” ということだ



絶縁状態になった人に対して思うこと


人は産まれた瞬間から ひとりの人間としての個人で 自由なはず

価値観の違いは“当たり前” 『そもそも、人間は理解し合えないもの』と考えるべきだろう


好きで好きで結婚した二人であっても 何かのキッカケで 離婚することがある

血のつながった 親 兄弟姉妹 息子 娘 であったとしても 仲がいいとは限らない

“一個人”だからこそ 他人を好きになるのも 嫌いになるのも “当たり前” のことだ


自分が投げかけた言葉や行為は 必ず周りの人に影響を与え あなた自身も 周りからの影響を受ける

常に相関関係にあって お互いに影響を与えあっている


大切なことは 自分も 周りの人も 魅力的 と感じられる関係 であることだ


周囲の人の良さを探して 良い点を発見して その人の魅力を引き出そう 
と考えられるのであれば 前向きな提案をして 双方ともに魅力的な人間関係と感じられる

逆に 周囲の人の“悪さ”ばかりが気になって 良かれと思って行った忠告は 相手にとって嫌味としか感じられない


自分と同じ波長を出している人同士だと 居心地はいい

お互いの波長が変わると 不協和音と雑音だらけになって 居心地が悪くなる

居心地の良し悪し以前に いつの間にか 周りの人に傲慢になっていたのかもしれない


いずれにしろ あなたの周りから人が離れていったのは 何らかの理由がある



その理由は 相手にあるのではなく 自分自身にある


絶縁状態になった人が 自分を映しだす鏡となって 自分の“悪さ”“ダメなところ”を見せてくれたと捉えよう


その考え方に至ると 不思議と 穏やかな気持ちになる

新しいステージに上がるために必要な 自分を見つめ直す期間 だったんだ
と前向きになれる



今宵は ハンターズムーン 明日に向かって走り出そう!




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