見出し画像

多くの人に笑われようと “有言実行” しかない

ハーバード大学MBAが、卒業生を対象に行なったとても興味深い調査レポートがある。

『卒業時、およびその10年後になされた目標設定とその成果』

と題されるものだ。

質問は、

「卒業後の具体的な目標と計画を設定しているか?」
「それを紙に書きだしているか?」

という簡単なものだ。

【卒業時】

① 84%の卒業生が『卒業後の明確な目標は設定していないし、紙に書きだしていない」

② 13%の卒業生が『目標は設定したが、特に紙などには書き留めていない』

③ 3%の卒業生が『明確な目標と具体的な計画を設定し、紙に書き残している』

【10年後】

彼らがどのような人生を歩んでいるか追跡調査が行われ“収入”に関して、予想を遥かに上回る驚くべき結果が得られた。

<① の84%方の収入> × 2倍 = <②の13%の方の収入>

<① の84%方の収入> × 10倍 = <③の3%の方の収入>

この結果は、明確で具体的な目標設定をすることが“人生の成功の鍵の1つ”ということを端的に示しているだろう。

画像1

【有言実行】は?

「一度口にしたことは、行動に移して成し遂げること」。

【不言実行】は?

「文句や屁理屈を言わずに、黙ってするべきことをすること」。


典型的な日本人気質の人は、【不言実行】を好む傾向がある。

【有言実行】タイプの人間は、どちらかと言うと“煙たい存在”に扱われがちだ。

“有言”であろうと“不言”であろうと、【不実行】というのは論外だが、【有言実行】と【不言実行】にもそれぞれメリット・デメリットがあるが、【結果】を出さなければ意味がない。


私は自分を“縛り付け”“気合を入れる”ためにも、“ビッグマウス(大口をたたく)”と言われるくらい

「これをやりたい!絶対できる!」

と大袈裟なくらい“表明”し、紙に書きだすことにしている。

【有言実行】しか考えられない。


そもそも人の“考え”や“想い”は、表明しない限り他人に“真意”は伝わるはずがない。

“ビジョン” “ミッション” “バリュー”を簡潔で分かりやすい言葉で表明しない限り、“共感”してくれて手伝ってくれる人が現れない。

< 第26代大統領:セオドア・ルーズベルトの名言 >

「出来るか?」と尋ねられた時はいつでも、「出来る」と答えなさい。それから急いでどうすればいいかを探しなさい。


すばらしい考えは思慮深い心にしか訴えない。しかし、すばらしい行動は人類すべての心に訴えかける。


熱意をもって身を捧げ、有意義な目標に向かって全精力を使い、たとえ失敗したとはいえ果敢に挑戦した人物。
その人物は、勝利も敗北も知らない臆病者たちとは一線を画している

画像2

独立後は、何かにつけて【自分の“考え” “想い”】を表明してきた。

この“表明”によって、数えられるくらいの少数だが、私に共感してくれる人とも出会えた。

いままで、多くの人と出会い、多くの人と決別した。

私から“付き合い”を止めた人もいるし、相手から私との“付き合い”を止めてきた人もいる。

人には“好き嫌い”“馬が合う”“相性”というものがあるから当然のことである。


では、私から“付き合い”を止めた人の特徴は何だろうか?

一言でいうと 『デリカシー【delicacy】のない人』 かもしれない。

すなわち、他人の感情を害しないように努める事、思いやり、心遣いなどに無頓着で、配慮や思いやりに欠ける人だ。

この種の方々に共通しているのは "悪気がない" ということだ。

“悪気がない”ため本人は、自らの行動や発言による“他者への悪影響”に気付いていない。

自覚がないからこそ“悪気がない”のであって、同じことを繰り返す。

本人にとっては"いつも通り普通に"話や行動をしているだけなのだろうから。

画像4

では、ビジネス上で“付き合いを止めた人”の特徴は何だろうか?

【 その人が行っている(行おうとしている)ビジネスプランの“具体策”を表明しない人 】

総論だけ聞いても、「何をしたいのか?」私には全く理解できないので当然のことと思う。


提携やM&Aによってビジネス展開していくのなら、全ての“ノウハウ”まで“さらけ出せ”とは言わないが、ある程度の【具体策】を示してもらえないと検討の土俵にも上がらない。

私としては、「一緒にビジネスしましょう」と声かけるにあたっては、【覚悟】・【責任】も必要だ。

総論だけでなく、踏み込んだ各論、ビジネスプランの“具体策”を表明するのは当然のことと思っている。


自ら自信をもって“自分の考え”“自分の想い”、そして“具体的なビジネスプラン”を“表明”できない人とは一緒にビジネスはできない。


「声をかけてくれるのを待っている」といった“優柔不断”で“他人依存型”の人間とは、ビジネスはもちろん、プライベートな“付き合い”もお断りだ。


多くの人に笑われ、何度も失敗しても立ち上がって、【有言実行】を貫いている人のほうが信じられる。


自分で考え、自分で発信し、自分が率先して動く。


後悔したくないのなら、【有言実行】しかない。

画像3


< 岡本太郎師匠の言葉 >

信念のためには、たとえ敗れると分かっていても、おのれを貫くそういう精神の高貴さがなくて、何が人間ぞと僕は言いたいんだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?