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人格者_444日目

2022年12月1日(木)

1日1日を大切に過ごして来た2022年も最後の月に入りました。忙しくも自由に組み立てられる贅沢な時間もあと残すところ9ヶ月強。期間が決められていると時間を常に意識してしまいます。

この日は、10月下旬にマンツーマンで研修した人の住まいへ車を借りて向かいました。彼女が所属するグループへの研修は今日が最後だったので、以前からやりたかった家計管理研修をさせてもらいました。彼女達は、JICAの技術プロジェクトPASANの受益者で、既に、家計管理のやり方は習っているけど、実際にはやっていないということ。
(そもそも、JICAの研修はやり方を教えているだけで、その改善方法までは教えておらず、家計管理のメリットが分からないというのもあると思っている)

なので、わたしの教え方で、彼女達に何かもたらせれば良いなと企画しました。もう彼女達に会うことはないので、フォローアップは出来ないけど。結果的には、わたしの話には理解した様子。

ちなみに、折角、車を借りていくのだからと、つい4日前に、日本のNGOから頂いたソーラークッカーのデモンストレーションもしました。ご飯と大豆を料理したら、なんと大豆は2時間で煮えました(らしい)。
ご飯は45分位(2合)

研修前に、持参した米糠石鹸で手を洗ってから研修開始。今まで研修前に手を洗ったことがなかったので驚いた。きっと、リーダーの彼女のおかげ。

研修後、メンバー達が炊き立てご飯を試食している間、わたしは急ぎ、彼女の家へ。片道推定2〜3キロ。省エネかまどや家の状態、新しく造った井戸を見せてもらいました。

本当はこの後、市役所でもソーラークッカーのデモンストレーションの依頼があって急いで向かったけど、時すでに遅し、お昼のためもぬけの殻でしたー。

そして、次の場所へ。
ちょうど、別隊員の任地と近かったので、隊員に子供達との日本食料理を企画してもらい、ソーラークッカーのデモンストレーションを。あいにく午後は曇り空。なんとか、お好み焼きが焼けたけど、一回しか焼けず。
市役所の目立つ所でやったため、大人も子供もソーラークッカーの周りを取り囲み、興味津々!!みんな見たことはあるけど、実際にどんなものかは知らなかったらしい。百聞は一見にしかずとはこのこと。

タイトルの人格者は、わたしがマンツーマンで研修しているグループリーダーの彼女のこと。
実は、今回お願いした運転手には、目的地を村の名前までは伝えていなかった所、道が悪いから行けないと怒りモードに。途上国の未舗装道路、かつ、雨季なので、道路状況は更に悪化。そのために、わざわざ、大型車をお願いした訳であるが、、
その運転手の言動に心配した彼女は、おやつや私のために用意してくれた大量の野菜(じゃがいも、さやいんげん)を運転手に持たせてくれたのだ。そもそも、かなり高額の代金(平均月収1ヶ月分)を支払ってるのだし、仕事なのだしと思うが、自分より良い生活をしている人にそんな行動をしてくれる彼女を尊敬。
彼女は、メールでもそうだけど、常に「merci」「minkasitraka」と感謝の言葉を言う。そのおかげか、自動車が壊れなかったからか、運転手の機嫌もよくなった。
(なお、わたしは、後述する諸々の面で、次回からはこの人にお願いするのは最小限にしたいと思っている)
私が帰る際にも、ご飯は食べないのかと心配してくれたりと細かい気配りの人。
こういう人に会うとこちらも気持ちが良くなる、と本当に出逢えてありがたい!

一方で、運転手は、自分のことばかり。私が隊員と昼食中に洗車に行ってしまい、デモンストレーションが時間の通りに開始できなかったり、車のドアは開けっぱなしだったりと。

人格は、生活レベルとは関係なく存在することがよく分かった1日でした。

大豆を煮ながら記念撮影
彼女の家は、予想の通りきれいにしていた
井戸が干上がったため、
10月に新しく掘った井戸
造りたての省エネかまど
料理は、まずは手洗いから
お好み焼き
子供達だけでなく大人も興味津々

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