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創世記で読み解く浅倉透LP考察

※この記事は浅倉LPのネタバレを含みます

ついに来ましたねノクチルのLanding Pointが…
どれも良かったのですが、今回は解釈が難しいなと思った浅倉透のシナリオについてです。
なんだかアダムとイヴの楽園追放みたいだなと僕は感じたので、そう感じた理由を3つの要素に分けて解説し、結局このシナリオは何が言いたかったのかというのをまとめていけたらいいなと思います。
読んだ熱をそのままをそのままの勢いで文章に落とし込んでいるので、飛躍した解釈もあるかもしれませんが、こんな考えのやつもいるのか程度に読んでいただければ幸いです。

〇話の流れ

仕事にイマイチ気持ちが乗りきらない日々、けれどカメラを向けられれば体は自然と動いていた。突如舞い込む、大手企業のプロモーションの仕事。受ければいいのになぜか乗り気じゃないプロデューサー。そんな中、行きつけの古い映画館で出会った女子高生たちに写真をせがまれて・・・・

〇各要素まとめ(どの辺が楽園追放か)

・古い映画館(楽園)
当初仕事に気持ちが入らない透の避難所のようになっていた。
なぜ居心地がいいのか本人にもよくわかっていないと思う。
新しい仕事への不安など、気持ちを見せない透に変わって映画のセリフが代弁してくれている。

・大手企業のプロモーションの仕事(知恵の実)
受ける事は芸能界で一歩のし上がることに等しい案件。ずっと返答を引き延ばしていたが、映画館が潰れその跡地にこの企業の建物が建つことを知り、透は仕事を引き受けることになる。


・スキャンダル(知恵)
仕事を受け企業の顔になるということに対する責任。うっかり写真をファンと撮ってしまったことでプロデューサーに注意を受ける。他の芸能人のスキャンダルで違約金が発生した話などを聞き、そういう窮屈さと引き換えに芸能界を上るということに透は疑問を持っていたように見えた。

〇結局どういう話だったのか。

有名になることで周りが変化していくのを自覚しない透が、自分が関わる仕事(知恵の実)が原因で楽園を失い、自分がどういう世界で仕事をしているのかを実感することで、責任の重さ(知恵)を受け入れ、さらに上を目指す決意を固めるお話なんだなと感じた。

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ここのくだりヤバすぎんか?
感情の起伏の薄い透をこんな形で曇らせてくるなんて、ライターは悪魔か何かでしょ。
最高すぎて背筋のゾクゾクが止まらなかったよ。


〇最後に

ひとつ大きく成長させるため、それと引き換えに大切なものを失わせるという、「さよなら、透明(無垢)だった僕たち」ってキャッチコピーそのものなシナリオをノクチルの柱である透の着地点に持ってくるの卑怯すぎて、初めて読んだとき、鳥肌が止まらなかった。

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不確定な未来に向かって進んでくノクチルのこれからが知りたくてたまらなくなっちまってる。LP終わったばっかりなのにもう次のシナリオ読みたくてしょうがない。高山責任取れ!

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ラストのこのセリフは特に、お前がアダムなんだからなって言われてる気がして堪らんな。


今回はここまで!
次回はグレフェスか雛円考察ついて書こうと思うのでお楽しみに。







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