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「真夜中のパレード」を採用した「重装拠点 バルバビロン」について

今、緊急でこの記事を書いています。
twin_swordです。

今回は今話題になっている「真夜中のパレード」を採用した「重装拠点 バルバビロン」のデッキについて個人的に思っている事をつらつらと書いていきます。かなりクセ強めなのは予めご了承ください。

◆ なぜ「猟奇と倒錯の居城」よりもヘイトが高いのか

1stシーズンから一部の界隈から”「死の傀儡師 ダイアナス」を禁止にしろ”という意見をSNSで見かけた事があります。しかし、この時は大きく騒がれませんでした。一方、今回の「重装拠点 バルバビロン」はSNSで大きな話題になりました。

◇ このデッキの問題点は何か

「重装拠点 バルバビロン」は今まで問題が起きない印象でしたが、今回のデッキは、様々な観点から否定的な意見が出てしまう状況になったと感じます。個人的に、問題点をあげるのであれば3つあると考えてます。

1. どのデッキでも対応できる範疇を超えた事
「猟奇と倒錯の居城」の場合、「天眼銃撃 ナディヤ」や「血讐のアリア」などの低コストのバスターユニットで攻めながら、「邪欲の令嬢 イシュタルテ」でテリトリーを開放。墓地を増やしながら、エナジーが7枚になったら「死の傀儡師 ダイアナス」で一気に優勢に持ち込む攻撃的なデッキです。このデッキの場合、バスターを持つカードがいかに墓地におけるかが重要になります。

1stシーズンのゲーム環境ですと、「千尋の大渓谷」や「地下武装庫 アーセナルフォート」などの攻めるデッキが多く、「命運の遊技場」や「重装拠点 バルバビロン」などの盤面コントロールするデッキが比較的少なった環境だと認識してます。

そのため「猟奇と倒錯の居城」が頭一つ抜けていたとしても、その他のデッキがある程度対等な対戦に持ち込めます。また「魂の価値」や「絶龍技・八咫烏」などの除外対策カードも採用された構築もあったため、大きな影響はなかったように感じます。

一方で、「重装拠点 バルバビロン」を対策して大会に出場しても、それ以外のデッキに対して勝率が格段に下がりやすい構築になりやすい為、必然的にデッキが持つポテンシャルが下がってしまいます。その上で現段階で対策できるカードが少ないため、デッキの構築をドローなどで掘り進める構築が人気になりやすく、ゲーム環境全体に歪みが生じます。

個人的には、この理由が大きな要因だと考えてます。

2. 1回アクションを起こす時間が多い
大会の制限時間25分のうち、墓地を増やしたり、デッキの枚数の意識、要所要所の選択肢の広さなど、あらゆる盤面や事象があるため最適解を時間内にこなせればなりません。相手の1回のアクションごとに自分が1回アクションを起こせるように動くだけでも時間切れが発生します。このような事が起きるのは、必ずしも良いとは言い難いです。

3. デッキの動きが固定化しやすい
カードゲームである以上、ゲームの理解度が高いほどビルディバイドは勝利に近づけます。この大前提を踏まえた上で問題になるのは、このデッキがある程度の手順さえおぼえてしまえば、ゲームに勝利しやすい状況を生んでしまう事です。このデッキおいて問題なのが必要なキーカードを簡単に集められ、その上ある程度手順を理解してしまえば、勝率は高くなると感じます。

閑話休題。今までの「重装拠点 バルバビロン」を振り返ります。

◇ ディバイドバトル2nd九州大会までの「重装拠点 バルバビロン」

「重装拠点 バルバビロン」の使用率について、1stシーズンでは「TX-07 双連新星 アイオラ」や、このテリトリーを愛好しているユーザーが使用している印象でした。転機としては二度訪れます。

一度目は”ディバイドバトル 1stセッション ファイナル"予選5回戦でのフィーチャー卓で配信された「強制接続」「制圧作戦」「カウンター・オペレーション」が採用された青単の構築です。対戦結果だけ見れば敗北しておりましたが、デッキ構築から様々な衝撃が走りました。この辺りから、青単の「重装拠点 バルバビロン」が少しずつ研究されるようになりました。しかし、このデッキには採用するユニットが少なくなりやすい事が一番の欠点がありました。

そして二度目の転機は、7弾「新たなる邂逅」に収録された「不滅の守護者 アイオラ」と「発掘調査」などのレガシーを持ったコマンドが収録され、盤面コントロールする構築が誕生します。その影響で別の問題が発生します。それが制限時間いっぱい試合を行う事の頻度が多くなります。

◇ 非公認招待制CS「マジデカ杯」による影響

今回のディバイドバトル東京の予選抜けた人の多くが、「真夜中のパレード」を採用した「重装拠点 バルバビロン」でした。これは関東大会直前で開催された非公認招待制CS「マジデカ杯」で上位で結果を残したデッキに「真夜中のパレード」が採用された「重装拠点 バルバビロン」でした。

今回の決勝トーナメントに出場した8名のうち5名がこのCSの参加者で、その上で使用したデッキが「真夜中のパレード」を採用した「重装拠点 バルバビロン」を使用したと思われます。
(※ 独自調べの為、情報が違う場合はご了承ください)

◇ 裏ディバイドバトルの結果

ディバイドバトルの翌日に開催された、裏ディバイドバトル。参加者の多くは「真夜中のパレード」に対策を講じたデッキがそこそこ見受けられました。しかし、結果は優勝したのは「重装拠点 バルバビロン」で「真夜中のパレード」に加え、「制圧作戦」のエナジー破壊、「暴かれし奈落」手札破壊を採用した、とにかくすべて破壊する何でもアリのデッキでした。

ここからは、個人的な予想も含め、規制について記載します。

◆ 今回の規制が適用されるカードがあるのか

4/2にビルディバイドの公式YouTubeから動画が公開される予定です。今回、制限および禁止カードの発表があっても1枚あればと予想しています。しかし、今回の大会の結果を受けて緊急性が高く感じてます。また、気になる規制方法について、どのように施行されるかが注目のポイントです。ゲーム全体で制限がかかるのか、テリトリーごとに規制が適用されるのか注目です。

◇ 死の傀儡師 ダイアナス

「猟奇と倒錯の居城」はバスターカードに振り回さる事が多く、どの試合でも必ず出るとは限らないため、個人的に制限がかかりにくいと予想してます。新規のイシュタルテで、すごいコンボがあるのが現時点で発見されていれば可能性はあったたもしれません。問題の本質はここではないと思います。

◇ 強制接続

5コスト以下のコマンドが実質全てクイック化するので、組み合わせると強くなるフィルターカードは強くて当たり前です。仮にこのカードが制限がかかっても、ゲームスピードが気持ち程度の鈍化するだけなので、根本的な解決はしないと予想してます。

◇ 陸上戦艦 グラドミラル

ゲームを早く決着する代表的なデッキの一つであります。仮に制限がかかってしまうとゲーム全体の鈍化させる要因になりかねるので、個人的に、制限はかからないと思います。むしろ必要悪で、存在すべきテリトリーでもあります。

◇ 重装拠点 バルバビロン

色々と研究しましたが、ダメでした。このテリトリーがあるだけで、仮にコマンドの制限が適用されても、このカードにおいては無意味に近いです。このデッキだけ対応する選択肢が増えて、さらに難解なデッキになります。加えて対戦時間が長くなりやすい傾向にあるので、このタイミングで使用不可にして良いレベルです。

◇ 天眼銃撃 ナディヤ

個人的に制限に選ばれそうな大本命のカード。理由は単純で、「ユーザーの思考を狭めるカード」になっているからです。

現時点で多くのデッキを支えるカードにはなっていますが、一方で変化が少ないデッキが多く存在しているのも事実です。

直近で好成績を納めている「地下武装庫 アーセナルフォート」「猟奇と倒錯の居城」は常に大会環境に存在し、デッキのカードも数枚しか変化しない事が多く、大会環境の鈍化の要因に大きく影響しています。

今のビルディバイドにおいて、手札と墓地が増える行為(特に青と黒)が少し軽視されているように思えます。ドローして手札増やしすぎたり、墓地のカード増やしすぎて、何も出来ないなら問題はないように感じますが、最終的にはエナジーを使用せず使用出来るカードが多くなれば、必然的に大きな問題を抱える事になります。現時点で、出来る事なので、早急な解決は必要だと感じてます。

◆ 最後に

今回は個人的意見をモリモリに詰め込みました。強くて人気のあるデッキは1種類だけになるのではなくて、4~5種類程度存在すればゲームの環境が面白くなります。

様々なエースがこれから登場してきますが、新弾出た時にはそのエースが大会で活躍するような商品にしてもらえると良いなって思ってます。

悪い言い方をすれば、"新商品に魅力的なカードがない"と言ってるのと変わりません。

頼みます、ビルディバイド運営チームの皆様。

それでは、また。

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