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359位:Big Star 『Radio City』(1974)|ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)

このnoteでは2020年に8年ぶりに改訂された「ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 」のレビュー翻訳(とたまに雑談)をしています。本日はこちらのアルバムです。

Big Star 『Radio City』(1974)

<レビュー翻訳>

Alex Chiltonとメンフィスのはみ出しものたちによるバンドは、何年も時代を先取っていた。1974年に彼らがリリースした『Radio City』を当時聴いた者はほとんどいなかったが、The Velvet Undergroundと同様、Big Starは後世の人々によって発見され、彼らに大きな感銘を与えたことで巨大な影響力を持つ存在となったのである。Big Starは、The Beatlesへの愛を自身のメンフィス・ソウルのルーツに通過させることで、独自のいびつなポップ・サウンドを生み出した。甘くエキセントリックなギターの響きとロマンティックにうずく歌声がキュンとくる「September Gurls」と「Life Is White」は、ヒット曲となってもおかしくないほどの出来だ。
(翻訳:s.tsujimoto、 原文へはこちらから)


<ランキング比較>

参考として、「このアーティストの作品がリストに合計何枚ランクインしていたか」と「このアルバムの順位が前回版(2012年版)ランキングと比べてどう変わっているか」についても調べて以下にまとめています。

【2020年度版】
『Radio City』の順位:359位
Big Starのランクイン枚数:3枚(本作以外は、474位:『#1 Record 』、285位:『Third/Sister Lovers』)

【2012年度版】(前回版)
『Radio City』の順位:405位
Big Starのランクイン枚数:3枚(本作以外は、449位:『Third/Sister Lovers』、434位:『#1 Record 』)


<メモ>

めちゃくちゃTeenage Fanclubだなぁ、最高だなぁと思って聴いていたわけですが、実際、Alex Chiltonと彼らはコラボも果たしているのですね。1993年にスプリットで7インチを出したり、YouTubeでも共演の模様を観ることができる。
イギリスの音楽に憧れてるアメリカのバンドって好きです。サウンドはものすごくブリティッシュなのに、Alex Chiltonの歌い方によってどうしたってアメリカンになってしまう感じのいびつさがすごく良い。
一方のBig StarフォロワーであるTeenage Fanclubが、(アメリカから来た)グランジ旋風に乗って世に出てきたイギリス(スコットランド)のバンドというのも、英米のセンスが複雑に絡み合ってる感じでおもしろいですね。


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