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348位:ギリアン・ウェルチ『Time (The Revelator)』(2001年)|【ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)】

このnoteでは、2020年に8年ぶりに改訂された『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選』のレビューを翻訳しています。本日はこちらのアルバムです。

348位:ギリアン・ウェルチ『Time (The Revelator)』(2001年)

<レビュー翻訳>

 ギリアン・ウェルチは、コーエン兄弟のフォーク・ミュージックをテーマにした映画『オー・ブラザー!』(原題: O Brother, Where Art Thou?) に出演し、ブレイクした。それに続いて発表したこの印象的なモダン・ルーツ・アルバムで、彼女はギタリストのデヴィッド・ローリングスとコラボレートし、愛、セックス、ノスタルジア、そしてエルヴィス・プレスリーの音楽について歌っている。本作の最後を飾る15分の瞑想的な「I Dream a Highway」は、レコーディング当日まで2人が一度も演奏したことがなかった曲だが、大恐慌時代の音楽を現代にタイムワープさせたかのように聴かせる本作が持つ、伸び伸びと沸き起こるパワーを感じさせる一例である。
(翻訳:s.tsujimoto、 原文へはこちらから)

<ランキング比較>

参考として、この500枚のリストで「このアーティストの作品が何枚ランクインしたか」と、前回版(2012年版)とのランキングの比較についても調べ、以下にまとめています。

【2020年度版】
『Time (The Revelator)』の順位:348位
ギリアン・ウェルチのランクイン枚数:1(本作のみ)

【2012年度版】(前回版
『Kick Out the Jams』の順位:掲載なし
ギリアン・ウェルチのランクイン枚数:0

<メモ>

上のレビューにあるように個人的にも「I Dream a Highway」が印象に残った。2020年代のUSインディ・ロックで最も心酔しているバンドのひとつ、ビッグ・シーフを思い出さずにいられなかった。ハーモニーやメロディの動かし方も、そっくりである。

ビッグ・シーフのギタリスト、バック・ミークもギリアン・ウェルチの名前をインタビューで挙げていますね。


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