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ノートはたびたび開かれる


こちらで3月から通った宣伝会議さんの
「コピーライター養成講座
 『ART&COPY』コース 阿部広太郎クラス」
の感想を書かせて頂いてきましたが、
先週末で講座も終わりました。


課題、そしてこのnoteに関しては
「どんなに無様でも完走しよう」
とは決めていたので、
とりあえずそれは達成できそうです。

(現在21時半で、締め切りである
 24時までに書ききれば、ですが…)

最初の記事では、
開講直前に値段も見ずに買ってしまった
講義用のノートをネタに
「3,190円(税込)のノートに
 何を書いて、何を描こう。」
などというタイトルをつけました。

そして最終課題に際して…というか
課題が出るたび、
このノートを見返してきました。
こんなに講義のノートを読み返したのは
センター試験に向けて勉強していた
予備校時代以来かもしれません。
自分にしては気張った価格の
ノートを買いましたが、
それも意味はあったのかもしれないです。



……正直な話、全課題を通して
高評価を頂けたものはなかったのですが、
このノートが象徴するように
たくさんの「チェック項目」を手にしたことが
この「ART&COPY」を受講したことで
自分にとって最大の収穫かと思います。

その中から浮かぶことを挙げてみると、

□そもそも、課題の意義は何か
□自分の中で「こういうことか?」と
 仮説は立てられているか
□そこに「よい方向」へ向かう意志はあるか
□課題を鵜呑みにしていないか
□進め方からデザインできているか
□いいわけをしてないか
□その絵は、その表現が適切か
□正論を語ってないか
□このタイミングで出す意味があるか
□発言すべき人は適切か
□全体で人格が一致しているか
□絵と言葉の距離は適切か
□相方のアイディア、他チームの作品が
 いいと思う理由を説明できるか
□二人で作っている意義はあるか
□相方に遠慮してないか
□正直か
□「こういうもんでしょ?」って思ってないか
□自分を開く努力ができているか
□一目でわかるか
□遠目でわかるか
□既視感はないか
□角度の違う視点で見たか
□もっと強くできる手段はないか
□問い直し・破壊をできたか
□第三者の人の目を通したか
□一言で説明できるか
□審査員はどう思うか
□苦しんで作ったと思われないか
□目一杯検証したか
□驚きと発見はあるか
□本気か
□フルスイングしたか

……等々。
これまでに意識していなかった視点を
色々持つことができたと思います。
そのチェック項目がフルチェックになれば
何か爆発を起こせる…はず。

そしてそれができれば、
今回組ませてもらったコピー生
7人の相方さんたちとも
もっといいものが作れたのだろうなぁ…と。
今回学んだことをフル活用して、
次に何かしらご一緒できる時には
パワーアップしていたいと願うばかりです。

(本当はこの場で毎回、相方さんへの
 思いなども書きたかったのですが、
 全員が全員noteをやっているわけでもなく
 そこに仮に許可をもらったとしても
 勝手に個人情報を入れていいものか…と
 すごく悩みました)


……あとはこのnoteでも
しばしば書いてきたことですが、
デザイナーという仕事を15年近く
続けてきたに関わらず、未だ
「自分がどういう人間か」を
全然説明できません。

それを掴むために課題に
必死で取り組んできましたが、
やればやるほどわからなくなって、
最終講義の場では
「もうデザイナー辞めた方がいいのかな」
と思ったりもしました。


………ただ、そんな中、
この最終講義の前日と当日で
妙にラッキーな出来事はありました。

まずは講義の当日。
初回講義・そして最終講義の
ゲストだった副田高行さんと
トイレで一緒になりました。

ご挨拶させて頂きつつ、
幼少期を過ごした町が一緒だったと
知っていたので、
「○○出身で○○第一小学校でした」
と話すと、
「僕は△△小学校だよ(←すぐ近く)」
「え!? □□中学校でした!」
「一緒一緒(笑)」
「先輩じゃないですか!!」
…という話に。

課題でインパクトは残せなかったけれど、
「これで次お会いしたときも話しに行ける!」
などと思いました。


そしてもうひとつの話は前日、
最終課題提出のリミットである
24時から20分ほど前のこと。

コピー生の相方・伊藤くんと
最後の詰めで必死になっていた時、
Facebook Messengerで
メッセージ受信の通知が。

送り主が「Kotaro」とあったので、
飲み仲間のコウタロウくんかと思って
「ごめん、あとで読む!」心の中でと返答。
その後なんとか課題提出完了。

…その後1時間くらい
椅子から立てなかったくらい
へとへとだったんですが、
先のメッセンジャーを開いてみると
講師である阿部広太郎さんからの
メッセージでした。

読んでみると、阿部さんの著書
『それ、勝手な決めつけかもよ?
 だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』
の販促企画の「POPコピーコンテスト」にて、
先日提出したコピーが
著者特別賞を受賞したとのこと。

課題ではデザイナーとして一度も
阿部さんの「推し」にはなれませんでしたが、
どんな形であれ評価して頂けたことと
そして良し悪しのツマミが一致したことは、
個人的にはとても救いになりました。

…あと、
「これで当分の間は名前覚えていてもらえるぞ」
などと思ったり…。

(過去の講座でも散々あったことではありますが、
 飲み会の幹事としてだけではなく、
 仕事で名前見つけてもらって忘れられない努力を
 しないといけないわけですが……。)


……思い返せば宣伝会議の講座に通い始めた
12年ほど前から、こんな感じで
「誰かとつなれがる」運はよくなりました。
その連鎖で飯が食えていることもあり、
そこは我ながら妙なパーソナリティなのかも
しれないです。

そんなこんなの出来事も
「デザイナーをやっていればこそ」ではあるので、
悔しい思い・苦しい思いばかりしていますが
まだまだ続けて行く思いでいます。


総括ですが、講座を通じて思ったことは
「精一杯頑張ったけれど、頑張り方が悪い」
のだろうなということ。

やはり最初にも書きましたが、
その「頑張り方」を前進させられる視点を
たくさん学べたことが、
この「ART&COPY」コースで得た
最大の財産だと思っています。

あまりにネガティブなので
この文のタイトルにするのはやめましたが、
「報われない努力を終わらせたい」
というのが長年の偽らざる思いで、
そこに初めて「少し変われるかも…」と
思えたことがとても大きかったです。

そしてこの先、
このnoteで口癖のように書いてきた
「相方さんに申し訳ない」
という言葉も終わらせたいです。
足し算ではなく、
掛け算の人間になれますように。


……と、9回に渡って
自分の話ばかりだらだら書いてきましたが、
色々なことを問い直す機会を頂いた
阿部広太郎さんには、
「感謝の思いでいっぱいです」の
80%くらいの思いです。

何かしら結果を出してないと
恥ずかしくて100%とは言えないのですが、
阿部さん、ありがとうございました!
来年もう一度受講しようか
かなり本気で悩んでいます。

そして一期生となった同期の皆さん、
ありがとうございました。
なかなか会ったり話したりは
できませんでしたが、
作品やコメント、
日々のオンラインでのやりとりから
学んだことは、数えきれないほどでした。

……そしてこんな駄長文を
毎回・全部読んで頂いた(親切な)あなたへ、
ありがとうございました!
何かしら意味があったなら幸いです。
「読了したよ!」とお伝え頂ければ、
次お会いした際1杯くらいオゴります。笑

(ひとまず完)

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