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災害時に役立つ知識

日程・概要

今回のリテラシーは12/10に多気町にあるverdeさんのまてハウスのところで、1日過ごしました。
安全、規則、モラルといったキャンプの基本から始まり、ファイヤーワークとロープワークを学びました。

火と食料と水と体温

昼食を食べる前に生存するために必要なことを学びました。
人間が生きるために必要なのは空気、食料、水、体温の4項目で、空気は確保できないと3分で危険な状態となり、体温は3時間、水は3日間、食料は3週間といることを知りました。水のことだけは知っていましたが、食料と体温のことは知らなかったので、もし災害にあったときは体温の確保を最優先にするべきと知ることができてよかったです。

最近のキャンプブームの弊害

今までは知識のある人たちが、「来たときよりも綺麗に」という考えで自然と丁寧に接してきましたが、最近はコロナ禍でキャンプが流行り、ゴミ問題や焚き火跡の放置など、知識のない人たちによるトラブルが多いことというお話を野田さんから聞きました。

野田さんのお話の様子


薪などを燃やしたときにできる炭が、自然では長い間分解されずに残ってしまいます。完全に燃焼させて灰にすることで分解されるようになりますが、そのことを知らない人達が好き勝手に焚き火をすることで、キャンプ場に後処理のされてない焚き火跡が残ることが多いと聞きました。
こういったトラブルによってキャンプが禁止になったり、施設が閉鎖になったりということを聞いてとても残念に思いました。

ファイヤーワーク

ファイヤーワークは焚き火の際の火の取り扱いのことで、必要な大きさの火で必要な量だけの薪を燃やすということです。焚き火の火でお湯を沸かしたり、調理をしたりするので、火力を上手く調節することと、一定の火力を維持し続けることが重要になります。火吹き棒や火鋏の使い方を学びました。

ロープワーク

午後からは山岳救助隊の隊長をしている森さんにロープワークを教えてもらいました。

森さん(メッチャ格好良かったです)


簡単に言ってしまえばロープを解けないように縛るだけですが、思ったよりも奥が深く、引っ張るだけではほどけにくく解こうと思えば比較的簡単に解ける結び方というのが不思議に思いました。


命綱(もやい結び)を練習している様子

また、ロープだけでなく滑車やカラビナを使った本格的なシステムを作りました。ピグリブという名称で、牛や馬といった馬力のある動物ではなく、豚に引かせるために使われたシステムということらしいです。
実際、片方を女性一人、もう片方を男性二人で綱引きのように引っ張ってみると、女性の方がやや優勢になりました。
滑車の効果を知識では知っていましたが、実際に力のかかり具合を見ると衝撃を受けました。

男性2人側
女性1人側

今回のリテラシーは学ぶことが多く、1日と短い時間でしたが、すごく濃い1日となりました。
災害の時などに活躍する知識なので、身につけていざというときに使えるようにしていきたいですが、森さんが言った「安全のために、不確かな知識を使わないこと」も忘れないで過ごしたいと思います。


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