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That's "Japanese mentality"!!!

我ながら、なんて雑な説明なんだ、、、、、と思いながらも、学習者からの質問に対して、「うーーーん、なんでしょうか。”これぞ、日本人”って感じですかねーーーーー」と逃げる場合がしばしば。

というか、説明しようとすればするほど、あぁ、この説明のつかなさ、自分にとっては当たり前と思っていることが、まさに「日本・日本的」なんだなぁと実感する。

例えば、「道」という漢字を説明するとき。

英語の"road"の意味がありますという簡単かつ一般的な説明に加えて、「茶道、剣道、柔道、華道、柔道、弓道etc.」日本の伝統的なpracticeの呼称には「道」の字が使われているのですよーーーー、という話をする。

「所作や芸を身につけるということ(嗜むということ)は、終わりがない道を進むに等しい」という考え方を日本人は持っているんですねー。ゴールがないのです。で、その考え方がアタマの根底にあって、あらゆる局面において「KAIZEN」を続けていく習性があるのです、と。

なんでなの?とこれ以上聞かれても、よく分からず、うーーーん、「That's Japanese mentality!!!」と笑ってこたえる。( *´艸`)

説明の仕方が難しい、というのも事実だが、”日本語”を教えるにあたって、あまり話が脱線するのもどうか、、、というのもあって、軽く受け流しているともいう。。。(いや、私に、それだけの専門的な知識が足りないのです。)


思い返すと、日本人には、何の疑問も持たずに「とにかく良くしよう」という考え方が染みついているもんなんだな、と気付いたのは、ロンドンで1年仕事をしていた時のこと。

とある案件で、イギリス人に小さな改善要求をしたところ、「何のために、それをする必要があるのか?このままだと、何のデメリットがあるのか?」と質問されたときに、予想外過ぎて、めっっっっっっちゃくちゃ驚いた。

改善要求といっても、いつも納期に遅れているので、間に合うようにしましょうよ、という内容だったのだけれども。で、具体的な施策として、こうやりませんか?とまでセットで話をしたのだが、上記の反応で驚いた。

私の期待していた反応は、「そうですね、やりましょう。」というシンプルなものだったから。だって、「どう考えたって、納期には間に合った方がいいじゃない!!!!!」と思いません?

物凄くびっくりしつつ、というか、たぶん腹を立てながら、、、、、そうか、納期そのものを疑うってのも必要なのかもな、、、と我に返ったのを思い出す。

冷静に日本を見てみると、とにかく前へ前へ、一歩でも一ミリでも良くしよう、、、という精神が染みついているせいか、本質を見誤って改善を続けている事例がアレコレ噴出しているように思う。

家電の機能が盛りだくさんになったり、サービス過剰な顧客対応が増えたり。本来の「〇〇道」は、改善を続けながら、その所作はよりシンプルに集約されていくもののように思うのだけれど、なんだかデコラティブになるのが、今の日本なのかなーーー、と。

うーーーん、こう書いてみると、「〇〇道」と「KAIZEN」の精神は、似てるようで目指すところは違う気がしてきたな。。。。。。。




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