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私自身、どうして【農のある暮らし】を実践するようになったのかを振り返ってみた

非農家出身の私ですが
現在は畑を借りて、農のある暮らしを楽しんでいます。
12年ほど前までは
まったく農や土とは無縁のライフスタイルでしたが
どうして現在の姿になったのかを
自分なりに振り返ってみました。

これから先、私自身がどのように農的生活とつきあっていくかは
まだ決まっていませんが、
これまでの農的生活を思い返すと
意外となんとでもなりそうな気がします。
今現在、
農のある生活に興味を持っている方や
農的生活を始めたばかりでこの先が少しでも不安な方に
少しでもヒントになれば幸いです。

約12年前、土に触れる機会は偶然に訪れた

当時住んでいた社宅マンションに
毎週委託されて掃除に来ていたおばちゃんと
知り合いになったのが始まりでした。
おばちゃんは近所の専業農家で
ある日、野菜を頂くことがあり、
その流れで畑を手伝わせて頂くようになりました。

初めは気分転換として参加しましたが
そのうちに畑の中で汗を流すことに
会社での仕事では味わえないような爽快感や達成感
実感できるようになりました。
季節ごとに変わっていく畑の様子や
それを取り巻く周囲の環境に面白さや興味が強くなりました。

自分達の体に変わるものを作っていると気づいて

おばちゃんはとても器用で
畑の収穫物でとても上手に料理をされていました。
農家さんなら当然とおっしゃっていましたが、
それらをなんの躊躇もなく
私たちに分け与えてくれました。

そんな姿をみているうちに
自分でも季節野菜中心の料理を作るようになりました。
そうすると、だんだん気づいて来ました。

自炊した料理の方が、体が喜んでいるぞ。
食べものとはすなわち命であり
その命の源の一部である野菜をつくることは
自分の体を作ることなんだと。

そういう風に思えるようになってからは
食事の仕方や原材料の選び方も変わりました。
なにより、農産物に対しては
なんとか美味しく食べられるように
以前よりずっと、考えるようになりました。

農業生産法人での勤務を経て、、

農業の世界への興味にひかれ
農業法人への転職に踏み切ったのが、
今から9年ほど前でした。

米と野菜を生産しつつ、
自社で農業加工品を生産・販売していました。
会社という組織の中で
あくまでも生産者としての立場で「農業」に携わり、
ビジネスとしての「農とのかかわり」を
勉強させてもらいました。

日本の農業を取り巻く環境が厳しくなる中で
中規模の農業法人としては
かなり上手に経営されていました。
しかしながら
個人的にはどうしても
今後長くその会社で農業を続ける気持ちがありませんでした。
その頃は、農ある暮らしのイメージがあやふやになっていました。


迷いながらも、小さなマイファームにチャレンジ

6年以上務めた農業法人を退職し、
転職を機に心機一転で現在の加賀市に移住したのが3年ほど前。
農ある暮らしを忘れたわけではなかったけど
なかなか次のステップがはっきりしませんでした。

それが、ひょんなことから
自宅近くに小さな畑を借りられることになり
今度は正真正銘、好き勝手できるマイファームの準備が整いました。
この時の心境としては
そんなに強く畑をしたいわけではありませんでした。
それよりも
何か自分の居場所が仕事以外にも欲しくて
そして実際に土に触り、お日様を浴びるようになり
やっぱり農のある暮らしが好きだと
再認識できました。

このnoteでも、菜園記録として記事をつづけながら
こんな普通のサラリーマンが
農のある暮らしを細々と実践している姿を
たった一人にでも届けられたら
嬉しいです。


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