【寒波襲来・ある旅館のレポート】いかにして、交通手段を確保するか？

わたくし「こてつ」は、北陸・加賀で温泉旅館に勤めています。
2021年12月25日から日本列島を襲った大寒波により
お客様にどのような影響が発生したか、
お客様はどのように予定を変更したかを
実際の出来事としてレポートします。
今後、冬の時期に旅行を計画されている方に
少しでもヒントになれば幸いです。

尚、以前にも、同テーマの記事を書いていますので、参考下さい。

旅館周辺の雪はそれほどでもなかったが、、

まず、今回の寒波では
当館付近では積雪は20センチほどでしたので、
通常通りの営業に差支えはありませんでした。
しかし、滋賀県での大雪と小松空港の大雪の影響で
大きな交通障害が発生しました。

列車の運休と遅延（新幹線・在来線）
高速道路の通行止め・国道の大渋滞
飛行機の欠航

①名古屋からの列車が全て運休

名古屋から北陸へ向かう特急列車が全て運休になってしまい、
お客様から連絡がありました。
名古屋駅が既に混乱していた為か、
駅員の対応が不親切で、お客様は困り果てていました。
当館でもインターネットを通じて
列車の運行状況は確認していましたので、
その時点での代替ルートをご案内させて頂きました。

×　名古屋　→　加賀
●　名古屋　→　京都　→　加賀

お客様は、一度はキャンセルを考えていましたが
なんとかルート変更をして、
結局、予定より大幅に到着時間は遅れましたが
無事にご来館して頂きました。

②飛行場まで行ったが予定便が欠航に、、

お客様が羽田空港から搭乗予定だった便の
前の便までは予定通りのフライト運行だったのに
その便が当地（小松空港）の大雪の為に
午後になってから急に欠航になってしまいました。
お客様は既に羽田まで来ていたので、
そこから旅館へ連絡してきました。

私共も朝の段階でフライト情報は確認しておりましたが、
午後からのフライト状況は未確認でした。
本日のご来館はかなり難しいと予想しましたが、
お客様は列車（新幹線+在来線）を使って
何とか向かうとのことでしたので、
私たちはお客様が無事にご到着されること祈るしかありませんでした。

×　羽田　→　小松空港　（飛行機）
●　羽田　→　東京駅　→　金沢駅　→　加賀　（列車）

幸いにも、夜暗くなったからのご到着になりましたが、
列車を乗り継いでなんとかご来館されたお客様の表情は
とても嬉しそうでした。

備えあれば患いなし。だが、、、

今回は、2件のハプニングがありましたが、
どちらも当日になっての交通障害が原因でした。
しかし、現在のおいては、
インターネットという武器を用いることで
現場で瞬時に情報を得られるようになっています。
それにより、以前に比べると
はるかにルート変更検索やチケットの取り直しが
とても容易になっています。

ただ、これらの方法を用いても
変更等が難しいケースもあります。
やはり、前々より幾つかの交通手段を調べておけば
当日のハプニングにも余裕を持って対応できると思います。
旅館側としても、なるべく早く、そして正確に
交通手段をお伝えいただければ、
代替ルートのご提案やご宿泊のご変更の対応がスムーズに行えます。
是非、判断に迷ったり、困ったときは
一度、宿泊先にご連絡・ご相談なさってください。