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Bリーグ2023‐24 第12・14節 【vs 長崎/名古屋D】個人的みどころ


注目の試合

12月の試合は面倒くさい部分が多い。
リーグ戦が12試合、天皇杯予選が1試合。その内の3試合が水曜日開催であり、各試合間にホーム・アウェイの移動がある。つまり、日程のサイクルは『試合(水) → 移動日(木) → 調整日(金) → 2試合(土日)』である。勿論、2試合を終えれば、また移動日と調整日があり水曜日の試合だ。

海外リーグでも、同様に試合が詰め込まれている期間はある。ただ、下部リーグチームを2軍チームとして扱うことが多いため (NBAならGリーグ)、披露や怪我があっても選手の入替が出来る。
しかし、どんなに著しい成長を遂げるBリーグであっても、まだまだ選手移動が多くとは言えず。そのため各チームは12人のロスター管理の徹底が求められる。

また、A東京は12/13・16・17と、長崎との3連戦が予定されている。幸か不幸か、これは最大3戦目まで行われるCSの模擬試合にもなるため、HC陣たちの試合作りもリーグ戦とは系統が異なってくる。
加えて、12/13は天皇杯3次ラウンドとなるため、負けられない試合である。しかし、負けられないかとA東京の戦略を見せすぎると、その後の2試合で対策されることも大いに有り得る。
そのため、天皇杯予選は絶対に勝ちたいが、全て出し切ってリーグ戦を2つ落とすのではないかという1種のジレンマとの戦いにもなってしまう。

もう、すっごい、めんどい日程。

だが、そんなことは僕たちより選手たちの方が肌で感じている。ブースターの僕たちは気負い過ぎずに応援するだけだ。
この記事もいつも通りの軽いノリで、12月の注目試合について記していく。
      
   

各チームの注目スタッツ

※① リーグ1位のスタッツは太字
※② 表内順位はB1(24チーム)が対象
※③画像タップで大きくなります

https://www.bleague.jp/stats/?tab=1&year=2023&target=club-b1&value=AveragePoints

成績詳細|B.LEAGUE(Bリーグ)

結論から述べると、A東京が自分のペースで試合を進めれば勝てる。取り急いで何かを大きく変える必要性は無い。
ただし、名古屋D戦ではリバウンドを負けない、長崎戦ではターンオーバーをせず、スティールを喰らわない。A東京が自分のペースで試合をしても、この2つを取り逃すと、そのまま負けに繋がってしまう。
    

解説:名古屋D

特筆すべきはOFリバウンドと、それによるセカンドポイントである。ここは Bリーグ全体を見ても頭1つ抜けている。
このスタッツを生んでいるのは、リーグ屈指のセンターである『ジョシュア・スミス』だ。セカンドポイント230点の内、80得点は彼によるものだ。チーム内でEFGが66%と最も高いことも含め、『決め切る能力』が優れていることが分かる。
※EFGは一定の試投数が記録された選手に限っています。

僅差ではあるが、平均チームアシスト数も1位。斎藤・伊藤の平均4アシストは言うまでも無く、外国籍やSFでさえも安定して記録を残している
……とは言えA東京もアシスト数は負けていない。名古屋Dとの違いを上げるなら、パッサーのポジションだろうか。A東京はテーブス、ロシター、メインデル、名古屋Dは齋藤、伊藤、ロバートと数が多い。
A東京の方がパッサーのポジションが分かれ、名古屋Dの方がPGに寄っている。どちらが悪いというのは無いが、A東京の方がスタメンにアシスト数を残してるメンバーが多いため、安定したパス供給では名古屋Dに分がある。

最後はポゼッションだ。これは名古屋DのリバウンドがB1で1位、つまり自分たちがDFリバウンドを取ることで、相手のOFを一発で断ち切っていると言うことだ。そのため必然的に名古屋DはOF回数が多くなり、得点にも結び付いている。
ただ、A東京はOFレーティング(攻撃効率)が1位である。そのため、OFリバウンド取れずとも、いきなり手も足も出ない状態にはならない。
※ただし、名古屋Dのインサイドが強すぎるので、いつもの感覚でサイズとロシターに任せるのは避けたい。これまでに比べると、ゴール下のアドバンテージは少ない。つまり、運命的にも名古屋Dに在籍していた安藤の得点が重要になってくる。

解説:長崎

スティール・ファストブレイクがB1トップであり、ファストブレイク(実況が度々口にするイージーバスケ)のおかげでシュート確率も高い。千葉J・島根と入れ替わり、今シーズンのB1で最も走ってくるチームになった。

ただ、名古屋Dとは異なり、リバウンド・OFレーティングが低い。そのため、ファストブレイク以外のOFが『単発的+高くない効率』傾向が見え隠れする。
そのためA東京がTOを減らせれば、持ち前のDF力で長崎の得点を抑えることは可能。注意点は記事冒頭で記したように、長崎とは3試合連続であることだ。両チームの修正力の戦い。そしてA東京の集中と精度、長崎のスタミナ。どちらが早く尽きるかが勝負を分ける。

その他

その他、2チームの負け試合を軽く見た結果が以下の通り。

名古屋D

負けが3試合と少ないが、3つの負けは全て得点が60点台。その原因はTOによる、2PT試投の減少。

長崎

実はDFレーティングが高くない。そのため得点しても負ける。82点、97点でも負ける。
また、チーム平均で3PTの試投数が30本と多め。しかし、その確率が悪いと負けが濃厚。リバウンド数の少なさが足を引っ張ている。
       

A東京の勝ち筋

名古屋D・長崎共にTOが非常に多い。A東京はDFに優れているので、相手の弱点にマッチしたDF戦略が組める。
名古屋はPGからのアシストが多いので、パスコースの予測とカットが現実的。長崎には相手の十八番を奪う速攻で、メンタルダメージを与えることができる。
残りは超基礎的な部分、いつも通りに相手に3Pを打たせず、相手のハイペースには乗らない。そうすると自ずと勝ち筋が生まれてくる。

対 名古屋D

まずはDFリバウンドは死守する。名古屋Dにセカンドポイントを与えない。そして、この時にファウルをしないこと。A東京同様に2PT+FTを名古屋Dも狙ってくる。その分、OFリバウンドは執着せずにスタミナ温存でも良い。
ただ、その場合はシュート確率を高めて、一発で決め切ることが望ましい。しかし、インサイド能力の高い名古屋Dが相手なので、これまでに比べてゴール下が責めにくい。安定的に稼げていた得点源、そこを如何にして補えるかがOFのカギだ。
(※願望)フリーは絶対に決め、昨シーズンレベルで安藤の得点が爆発して欲しい。

対 長崎

速攻を喰らわない為にも、長崎の素早いDFとスティールに負けずにTOを避ける。また名古屋Dとは異なりリバウンドが弱いので、そこは積極的に攻める。
ただし、3連戦のため戦略の組み方と、長崎の走力に足してのスタミナ管理は必須。
   

頭が追い付かない人用

A東京はいつも通りのDFをして、ちょっとDFの時にリバウンドを頑張る。
OFはいつもより気持ち丁寧にする。そして、インサイドには頼り過ぎないように攻める。
          

    


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