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絵本の日本語翻訳版と英語原作を読んだ子供の感想とその後

何年か前、会社の先輩から子供の英語教育のために英語の絵本の読み聞かせをしたらと勧められたことがあった。

当時上の子達は保育園児。

幼児の英語教育にはあまり興味はなかったけど、ふと、個人的に読んでみたくなった。

そこで、息子たちお気に入りの絵本の中で、英語原作のものを探した。すぐに買えたのが、

「コロちゃんはどこ?」
エリック・ヒル作 
まつかわ まゆみ やく 
(評論社)

犬のお母さんが子供をあちこち探していく話で、いろんな扉を開けては、動物たちが「ここじゃないよ」と言ってくれる。

英語原作のほうは、

Where’s Spot?
Eric Hill
(WARNE)

小犬の名前から違う。。。でも、コロちゃんもSpotも、犬によくつける名前なんだろう。旦那さんが子供の頃飼っていた犬もコロだった。

次に、本の中身。

日本語版では、扉の向こうにいる動物が、それぞれの雰囲気ぴったりのことばを話す。

ぐうたらそうなクマ:「ちがうよ」
知的なヘビ:「おりません」
ぶっきらぼうなカバ:「いいや」
小さな鳥:「いいえ」
貫禄のあるライオン: 「おらんぞ」
元気なサル: 「いないよ」
アウトローなワニ: 「いないぜ」
ペンギン: 「ちがう」「ちがう」「ちがう」

これが息子達のお気に入りポイントだった。

英語原作はどんなセリフ回しなんだろう??

みんなでワクワクして、絵本の中の扉を開けていくと、


なんとみんな同じ「no」


…え?これだけ?


息子達「えー、みんな同じなんてつまんなーい」

とっさに私は、

「多分、同じnoでも、言い方がちがうんだよ。 クマは(低くて曇り空のような)no、 

さるは(高いキーキー声で)no、

ワニは(しわがれた声で)no

みたいにね。

日本語のは、ことばそのものが変わるけど、

英語のは、言い方で変わるんだね〜。

おもしろいね〜。」


でも、日本語版で楽しんできた空気と全く違う空気に違和感を覚えた息子達からは、リピートリクエストはなかった。


でも、英語という言葉があること、そういう世界があることを知って、ちょっとは興味をもったみたい。


それから数年たったある日、2才の三男が読んでと持ってきたのがこの英語原作。

まだ日本語と英語の違いも分からないようで、純粋にnoを真似して楽しそう。

小学生組も入って「ノーノー」と真似してきた。

私「あのさ、ノーじゃなくてノウだからね。」 

そしたら、すぐに覚えて、

ノウ!♪ノウ!♪ノウノウノウ!♪」と踊り出す。やっぱり小学生男子…。

その後も私が何か頼んだら

「ノウ!」とか言ってきたりする(こら)


でもこうやって、英語に楽しいイメージを持ってくれたらいいなぁ。

(たまにはyesも言ってよね)

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