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一緒にいるということ

初めてのインプロの舞台は、マーケットシアターの舞台だった。
久しぶりに立つ、シアトルの舞台。

今回は、Duoショー、シアタースポーツ、JAM。4つのショーに出演させていただいた。

久しぶりに出会ったマークとのDuoのシーンは、英語と日本語でのシーン。
お客さんから、最初にもらう言葉たちも、みんな色々な尋ね方で面白いのだけれど
とにかく、アメリカの舞台では、お客さんから次々と手が上がる。
マークが最近の秘密を聞くと「友達とbreak up 別れた」とのこと。
公園にいる二人のシーンを行った。

インプロで大切なことは、とにかく相手と一緒にいることだ。
一つ視点を持って、相手と一緒にその場にいれば、全てが動き出す。
心が動き出す。相手を感じること、自分を感じること。

マークとのシーンは、日本語だったけれど、だからかな
関係を戻そうとするマークと私のやりとりを
お客さんや観ていていくれた人たちが、より感じようとしてくれて、本当に終わった後、何日もみんながその話をしてくれた。

観る、感じる、という作業は本当に言葉ではないのだ、と思う

私は英語の芝居だと、全部の英語を理解することができない
それは、きっと言葉が最後だということの証かもしれないけれど
言葉より、その人たちのあり方をじっと観ている
(本当にわからない単語もいっぱいだけれど・・・)

私が日本語で芝居をするとき、みんなそうやって観ていてくれるのだなぁ
ととても嬉しい気持ちになった

シアタースポーツは、2チームが対戦形式で、芝居を楽しんで行うもの

コロナ禍の間、ずっとimpro theaterのワークショップを受けていただのけれど
その創設者のダン・オコナーさんと、大好きなトニー、シャノンと一緒のチーム。

Impro theaterというカンパニーは、ジャンルのインプロが素晴らしいグループで、私はzoomでトワイライトゾーンやチェーホフを学んだ。

なんと、ショーではそのトワイライトゾーンのショートバージョンを一緒にやることができた。
トワイライトゾーンでは、ナレーターが最初に話を始めるのだけれど、ダンが話す様に、「お〜、本物だ〜!」とミーハー心が炸裂してしまった。
摩訶不思議な父親の亡霊になれたことも楽しかった。

このショーでは、とかくみんなが私の英語力から何ができるかなぁ、と考えてくれ、スペースを作ってくれて感謝ばかり。

今回、感じたことの一つは、素敵なプレイヤーたちはみんな
経験豊富に年を重ねても、どんな年齢になっても、
フラットに舞台上で色んな変化をして素敵だということ
変わらない、その心のあり方がとても素敵で、歳を経ていくことへの
わたしの一つ固まっていた不安な感覚を取り除いてくれた


写真撮影 Bill Grinnellさん


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