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[呪術廻戦] 歴代作品の要素を掛け算。模倣かオマージュか。

今きてる漫画:呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)を読破。

2020年後半、圧倒的人気を誇った某長男が主役の漫画。
僕自身、春頃に全巻購入し読破したもののハマれず、社会現象と化した作品を蚊帳の外から眺めているような気持ちで過ごしていたのでした。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08L4DNLFB/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B08L4DNLFB&linkCode=as2&tag=mark17-22&linkId=be808da301c47aa48987e45893c71bbc

ですが今回の呪術廻戦は一気に1-13巻までを読破!
大変面白かったのこ作品。
しかもよくよく調べてみると、すでにAmazonでも価格が高騰、書店でもなかなか在庫がない状況。
すでに鬼滅の状態となりつつあるこの漫画を、ラケットインプレを書き続けた僕がレビューしていきます(笑)

歴代の作品に通じる雰囲気・要素を纏ったマンガ。

呪術廻戦をものすごく簡単に説明すると、NARUTOやBLEACHに非常に近い世界観・設定をベースに、HUNTER x HUNTERに近いバトルや駆け引きも足し算、そして鬼滅に近いテンポの速さで進むマンガという感じ。

また、歴代のマンガと共通する世界観・設定が呪術廻戦にも多く存在しています。
チャクラ → 呪力
忍術 → 呪術
忍術学校 → 呪術高専
九尾 → 両面宿儺
カカシ先生 → 五条悟 
(上位互換なのはこれを見れば明らか)
血継限界,血継淘汰など → 術式,天与呪縛など
制約と誓約 → 術式開示
二重の極み → 逕庭拳

これ以外にもとにかく、過去の作品に通じる要素がとにかく多いのがこの呪術廻戦というこのマンガのすごい所。

読み進めたくなる展開・テンポ

これらの要素が掛け算的に配置されている事で、『早く次の巻を読みたい・・・』と思えるマンガに仕上がっているのです。
気になっている人、これは早めにチェックしておいた方が良さそうですよ!

ダークな部分は多い。

 多くの人間が虐殺・惨殺されたり、人体破壊の描写があったり・・・ジャンプマンガとしてはかなりダークでグロテスクな作風と言えるかもしれません。

鬼滅が死生観に関する問題などから、小さな子供に見せて良いのか?という話が出たりしていますが・・・今後は時術廻戦が人気を得るほどに同様の問題が起こりそうな予感。

オマージュは良い。でもこれはパクリでは?

前記の通り、歴代の作品に通じる世界観を高い密度で展開しているこのマンガ。
人気なのは疑いようのないこの作品ですが、個人的には非常に気になる描写が一箇所だけありました。


作品の中盤、主人公が黒閃という高難易度の技を繰り出す場面があります。
この時、極限の集中力を発揮しているというのを表す為に、主人公が口からよだれが垂れているのにも気づかないという描写。
これ、完全にバガボンド(井上雄彦)の武蔵vs吉岡清十郎の一戦をオマージュ・・・っていうかパクリですね(笑)
(オマージュやパクリについてはネット上にたくさん情報があるので興味ある人はググってみて)

別に他の作品の要素を取り込むのは全然OKだと思ってる僕ですが、この描写だけはイマイチだなと。
バガボンドの武蔵は戦に勝利したものの、どうして勝てたのか?どうしてその動きができたのか?という部分をその後も追求し続けていきます。(同時に苦悩しつづけています。)
呪術廻戦の主人公:虎杖くんは最初の一撃こそよだれを垂らすほどの集中力が必要でしたが、その後はよだれをたらす事なく黒閃を使用出来るようになっていきます。

まぁ主人公が毎回よだれを垂らしながら技を放つワケにもいかないですし、バガボンドとの作風の違いを考えれば不思議ではないのですが・・・そもそもその描写を行う必然性があまり感じられなかったのが大きな問題。
どうしてもこの描写をしたいという気持ちが先にあって、ストーリーにねじ込んでいるように感じました。

とは言え十分オススメ出来る作品。

違和感を覚える部分は人によって異なるとは思いますが、それを差し引いても十分オススメ出来る作品ですね。

・鬼滅読んだけどハマらなかった、物足りなかった
・テンポ良く読めるマンガが好き
・ハガレンなどのダークファンタジーも好き

こんな感じの人には刺さりそうな一品、それが呪術廻戦です。



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