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一般高校時代

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それまで過ごした聾学校から、一般高校(聾学校ではない)に進学したあとの高校時代のNoteをまとめています。 ※マガジン分類は今後変わることがあります
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2020年8月の記事一覧

耳が聴こえない自分を「耳が悪い」と形容してしまった後味の悪さ。手話を知らなかった自分の生存戦略だった。

一般高校にただ1人、耳が聴こえない生徒が紛れ込んだ「異邦人」としての高校生活も、1年ほどすぎたころ、なんとかコミュニケーションをとれる相手が2,3人できるようになった。私に分かるよう、ゆっくり話してくれる人ができた。また私の話を、何度も聞き返し私の独特の声に慣れてくれる人がでてきた。少しながら休み時間や放課後を、人とのつながりで彩ることができるようになった。 でも、私は、その会話を成り立たせているのは、お互いの共通認識や、文脈、私の発音の出来不出来で会話が成り立つ、非常に危