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BLUE REFLECTION TIE/帝について【クリア感想】

クリアしたので書いていきます。1週だけです。
ガストのゲームはアトリエシリーズをライザ系列とソフィ・フィリスだけやっていてブルリフは完全初見です。
基本的にはネタバレ無しで書いていきます。

前置き

とにかくお話とキャラ、そしてその魅せ方が良かったなと思いました。RPGとして遊ぶというよりは、少女達の交流とその物語を楽しむついでに戦闘パートがあるような感覚で遊んでました。交流の結果として戦闘が楽になり、交流を積極的に行う動力にはなったので、全く不要という訳でもないですが。

それでは、評価点とイマイチな点に分けて一つずつ紹介させていただきます。

評価点

ドンドン引き込まれるシナリオ

最初の方は、世界観やキャラクター、システムの説明等で平凡なパートが進みますが、中盤でグっと加速して、そこから終盤までずっと謎が増えたり解消したりして飽きることなく走り切りました。
個人的には、特にチャプター4で一気に引き込まれ、チャプター8で半泣きになりました。全員記憶喪失から開始してその記憶を取り戻すという物語の構造により、話の進行に応じて各キャラの関係性が大きく変化するのも飽きない要因の一つでした。
今作でブルリフ初めてやった身としては、これ別作品のキャラなんだろうなぁ~ってことがちょこちょこありましたが、それでも特に問題なく楽しめました。アイアンマンだけ見た状態で見るアベンジャーズみたいな感じです。

丁寧なキャラ描写と一貫したテーマ

シナリオと並んで、本作の特筆すべき長所だと思います。楽しいことも辛いことも全部ひっくるめて大切な思い出で、その想いを連れて前へ進むということが、各キャラ毎に様々な視点で描かれています。ネタバレになるので詳細は省きますが弱い自分との決別、想い人とのすれ違い、許せない相手や自分等、各々がそれぞれの想い出にどう葛藤しどう向き合うのかが丁寧に描かれていると思いました。
心理描写含めてかなり丁寧にしてくれるので分かりやすい反面、人によってはクドく感じるかもしれません。察しが悪い自分としては丁度良かったです。

キャラクターのモデリング

個人的にガスト(コーエー?)といえば、の部分です。リアルなわけじゃないんですけどかわいいアニメキャラを生き生きさせるのが本当に上手だなと思います。立ち絵なんかが無くモデルで表現されているので、ここがしっかりしてないとモチベに影響してくるので大事な要素だと思います。

やり過ぎない萌え

このゲームは"デカ"いキャラが多かったりパンチラ(もろ)があったりと、お色気要素が全く無いとは言いませんが、それらが強調し過ぎない、いい塩梅だと思います。アトリエシリーズでもそうでしたが、作中ではそういう話基本的に出てこないのも高評価です。多少の恋愛話なんかはありますが、そんなに下品な話は出てこなかったかと思います。
まあこれはポルノに脳を焼かれてる人間の言うことなので、参考程度に。
春日詩帆の変身後勝利時生脇見せポーズは流石にエロ過ぎるだろ

全くやりすぎて無い萌えです

キャラクターとの交流

このゲームには各キャラと交流を深めながら強くなるシステムがたくさんあります。彼女達がどのように遊び考え悩むのかや、お互いがどんなやり取りをして絆を深めていくのかもしっかり見れます。そして、そこで得た強さが戦闘にも反映されるため、相乗効果でどんどんゲームが楽しくなっていきます。ペルソナなんかと似たシステムですね。デートの時にお手々繋いだ時は声出ました。
ちなみに僕が一番好きなキャラは春日詩帆です。次点で⾦城勇希。でも皆好き。

額縁に飾りたい名言

イマイチな点

戦闘システムの調整

アトリエの時もそうでしたが、戦闘システムが大味に感じます。色々選択肢はあるのですが、最終的に細かいことを考えずに大きい数字が出るように殴ればいいので戦略性的なものはあまり感じられませんでした。というかリアルタイムで進む戦闘なのでごちゃごちゃやるよりその方が楽って感じです。
ただこれは戦闘に脳のリソースを割く必要が無く、ちゃんと交流を進めて少女達が強くなれば問題なく進められるという点で考えれば悪くない調整ともいえます。個人的にはもうちょい頭使ってフラグメントの配置考えるとかやりたかったなとも思います。

エフェクト等の魅せ方

アトリエの時(ry、魅せ方が若干微妙に感じます。顕著なのがバックアタック成功時の演出なのですが、なんかダサいんですよね。何がなのかはあんまり分からないんですけどとにかくダサい。モデルとかは良いのにそう感じる&ガスト作品がずっとこうなので、多分あんまり力入れてないのかなって思ってます。
ただ、2D的な魅せ方はいいなぁって思ったんですよね。戦闘開始時のBATTLE STARTなんかはBGMによって趣が変わる良い演出ですしUIも綺麗です。チャプター表示なんかもおしゃれで良かったです。3Dが苦手なのかも?

細かい説明不足

これ自分が見逃してるだけだったら大変申し訳ないですが、これ説明あった?という要素がちらほらありました。
例えばマップ上の黒くなっている箇所。工具を使って入り口を開けることで入れるようになる箇所ですが、このチュートリアルが無かったような気がします。自分はラスダン手前ぐらいまで気付かず、後で来るんやろうな~くらいに思ってました。他にも、戦闘中知らないうちに使えるスキルが減ってたり、後ろから攻撃してるのにバックアタック成功にならなかったり、何故そうなるのかが良く分からないケースがたびたびありました。

絶望的な序盤のつまらなさ

本作の良さがキャラやシナリオに大きな比重を置いている + 本作がRPGであることから仕方ないことだとは思いますが、正直序盤はかなり退屈でした。シナリオも大きく進まずに戦闘も大してやれることがない、交流要素もそこまで無くて淡々と進めるしかないのでかなり苦痛でした。貰ったゲームじゃなかったらここで投げてる可能性もあったので買ってもらったことが功を奏したなと思いました。

総評

アトリエシリーズと同じような、ガストらしい長所と短所を本作も引き継いでいますが、シナリオやキャラの描写はこの作品独自の長所として成長しており、深まる謎やキャラとの交流がゲームを楽しく進める大きな原動力になっている良いゲームだと思いました。いくつか気になる点はありますが、力を入れる部分とそうでない部分がはっきりしているガストのものづくりは嫌いじゃないのでこのままでいいんじゃないかなと思います。
困難を乗り越えて進む少女達の物語が好きな方は是非一度遊んでみて欲しい作品です。

それでは皆様、異世界での良い夏休みを!






















※この先ネタバレを含む感想になります












声をデカくして言いたい点

宮内伶那と⾦城勇希のコンビが良すぎる

本当これに尽きる。チャプター4でえっ!!!???ってなった。いやキャラ同士の距離が近かったり恋愛要素出てくるのかな的な思いはあったけどまさかシナリオ上のメインキャラ同士でこんなドストレートな恋愛出てくると思わなくてマジでたまげた。
でもその後のお互いの過去の心情や葛藤とか見てたらさぁ……ねぇ……。嘘で自分を隠してポジティブに生きるしかなかった勇希と嘘が付けずネガティブになってしまう伶那の、何もかも正反対なのにお互いがお互いを想いあってて、想いあってるからこそすれ違いも起きて、でも最終的に結ばれて、結ばれた後もお互い距離感に悩んでたり……もう本当に、一生幸せになってほしい。結ばれた後のニッコニコな伶那も乙女みたいにもにょもにょしてる勇希もどっちも好きすぎる。
ってか初見だと勇希はともかく伶那のことは言うほど好きじゃなかったんだけどチャプター4前ぐらいに丁度良さが見えてきて好きになってきたとこにこれだったんですよね。いや~~~~~キャラに対する好感度調整がうまいね~~~~~~~!してやられましたわ!
ワンチャン結ばれない可能性もあるかなーとも思ってたんですよね。勇希ってそもそも恋愛とか興味ない(好意は嬉しいけど答えられない)可能性も全然ある娘だと思ってたので。でもそんなときに思い出したんですよね、図書室で勇希が恋愛に対してそれなりに憧れを抱いていると話していたのを。それを信じて進めていったら勇希の方もちゃんと想ってて、良かったね~~~~~;;;;ってキモオタになってた。私の好きを舐めるなよ!
伶那さん何回か「舐めるなよ!」って言うけどキャラじゃ無さ過ぎて威嚇のバリエーションがこれしか無いとかだったらかわいいな。
後ね、伶那のココロトープ最深部のBGMが良すぎる。このnoteもそれを聴きながら書いてる。星を見に行こうよ。

嘘で隠した「キツい本心」と向き合う勇希らしい一面

百合ゲーで括るな

この項目は自分語りなので無視して欲しいんですが、自分はBLとか百合というのが好きじゃないですよね。愛に性別が関係あってたまるかという信条なので、男同士だからいいとか女同士だからいいとか言ってるの見るとちょっとモヤっとする。何でこんな話をするかっていうと、クリアしてブルリフのレビュー見たんだけど百合が~的な感想がいっぱいあったんですよ。冗談じゃない。百合がいいんじゃない。宮内伶那と⾦城勇希が良いんだ。極論どっちかが男だったとしても僕はこのコンビが好きになっただろう。この二人の絆を百合の枠で片づけないでくれ~~~~~~~~

駒川詩

なんかもう存在がネタバレみたいな感じなのでここで書きますが、この子の話も良かった。想い出を受け入れて向き合うという点でこの娘が一番ハードだったんじゃないでしょうか。ベタですけど、罪を犯していた頃の自分も受け入れて未来へ進むんだと決めたシーンはかなり良かったです。陽桜莉との関係性もいいですね。想い出との向き合い方は全キャラ良いんですけどキリが無いので代表で。

一番好きなキャラ

こんだけ伶那勇希ペアについて語っておいてなんですが、一番好きなキャラは先述の通り春日詩帆です(春日詩帆が一番好きなのにここまで語らせる伶那勇希ペアがおかしい)。こんな清楚面しといて男子をぶん殴って転校は流石に面白いし、単純にお嫁さん力が高すぎで可愛い。
その春日詩帆がメインで取り上げられるのはソシャゲである、「BLUE REFLECTION SUN/燦」らしいが、丁度あと数日でサ終(さおわ)するらしい。

まあソシャゲはもうやらないと思うので生きててもやって無さそうだけど……。

以上です!良い夏休みでした!

備考

2週目に追加要素があるのは分かったけど流石にそのためにやるには長すぎるので断念。40時間は長いって。

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