3D LUTとは

前回、ARRI Look Libraryの3D LUTのダウンロードリンクを貼っておいたので、ダウンロードした人もいるかもしれない。それらの3D LUTをどのようにDaVinci Resolveで使えるようにするかは、ここでは説明しない。

ダウンロードしたzipファイルを展開するとフォルダーができる。LogC3版の方は「ARRI Look Library LogC3 (log-to-log)」というフォルダーになっている。

さて、このlog-to-logの部分にはどんな意味があるのだろうか。
DaVinci Resolveに付属するLUTで、Film Looksに分類されている「Rec709 Kodak 2383 D65.cube」には次のようにコメントがある。

# Resolve Film Look LUT
# Input: Cineon Log
# Output: Kodak 2383 film stock 'look' with D65 White Point
# Display: ITU-Rec.709, Gamma 2.4

Rec709 Kodak 2383 D65.cube(抜粋)

InputカラースペースはCineon LogでDisplayはITU-Rec.709, Gamma 2.4を想定しているということだ。つまり、このLUTにはCineon LogからRec.709 Gamma 2.4への変換が含まれることを意味している。

そこでlog-to-logの意味を考える、このLibraryのLUTはカラースペース変換を含まないので、ARRI LogC3の中で使ってくださいということになる。  本来どのLUTにも、その素性や用途などの記述があるといいのだが、残念ながらファイル名などから想像するか、実際に適用してみて考えるしかない。

ARRI Look LUTを適用するには、ARRI LogC3/4のLogのカラースペースの中で適用してベストな結果でるように設計されているということがわかった。では、どのようにして、ARRI LogCのカラースペースに素材を持ち込めばいいのだろうか。
それにはカラーマネージメントを使う。続きは次回。

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