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わかりそうでわからないトラックの最大積載量と車両総重量の違い

トラックの最大積載量と車両総重量の違いについてまとめました。

ダイジェストをまとめてますので、サクッと知りたい人は読んでみてください!(この記事にかいてあること↓)
・トラックの最大積載量の測り方と車両総重量との違いが判る
・トラックの大きさごとに大体の積載量がわかる
・積載量に関する法律と違反した場合の罰則内容がわかる
・過積載における車両トラブルがわかる

詳しく知りたい人はこの記事をチェック

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1 積載量はどう決まる?

・積載量は、荷台の形状によって異なるものの基本的には体積で算出される
・車検のたびに検査員によって最大積載量を確認される
・メーカーごとに荷台の大きさが若干変化するが、おおよその積載量は変わらない
・ダンプトラックでコボレーンをつけて積載量を上げているように見えるものもあるが、コボレーンは体積計算には含まれないため、最大積載量はダンプ部分のみが対象

2 最大積載量と車両総重量の違いとは?

・車両総重量とは、荷台に限界の荷物を積み、乗車定員の人数(55kg)乗り込んだ際の車の重量を指す
・最大積載量は、車両総重量から車体の重量と乗車する人、荷物を下ろした状態の重量を指す
・つまり、最大積載量は車両総重量の一部
・計算式は 車両総重量=車両重量+乗車定員(1人55kg)×人数+最大積載量

3 トラック最大積載量の目安は車両サイズ?

・トラックのキャブの形状によって異なるが、2トン車は4~5トン、4トン車は8トン、10トン車は25トンとなっている
・トラックのサイズである〇トンの2倍ぐらい載せられると考えると計算が簡単(厳密ではない)
・ただし、一概に言えるものではなく低床車や車輪数、最遠軸距(ホイールベース)によって最大積載量は前後する

4 積載量決定の仕組みと法律に関してご紹介!

・体積でも計算されるが、具体的な積載量の決定は車両の大きさと荷台の体積によって算出される
・荷台部分を変更すれば増トン・減トンも可能
・積載量に関しては法令もいくつかあるため注意が必要

積載量が決まる仕組み
・車両の大きさと荷台の体積によって算出される
・荷台に関しては枠で囲われている部分が該当する
・算出された最大積載量は、車両後部に記載する必要があり、ステッカーでも手書きでも問題ない
・ステッカーの場合は購入する必要はなく、テプラなど雨天時でも剥がれないようになっていればよい

増トン・減トンの方法
・増トン・減トンは任意でできるが、変更した際は「構造変更検査」を受ける必要がある
・特に増トン・減トンで車両総重量・最大積載量が変更となった場合は必ず必要
・平ボディ・ダンプでは、車両総重量を上げずに増トンできる場合がある
・事業規模縮小などの関係で同じ方法をつかって減トンをすれば、重量税が安くなることもある

積載に関する法令
・積載に関する法令は道路交通法で定められており、このルールに従う必要がある
・また、車両の形状も同じく定められている
・積載のルールを無視して限界以上に荷物を積載した状態を「過積載」といい、違反すると6ヵ月以下の懲役または10万円以下の罰金に処せられる
・ただし、やむを得ない状況の場合は「特殊車両通行許可」を取得することで公道の走行が可能になる

5 積載量を守らない場合のトラックのトラブル事例

・過積載を続けているとトラックに不調が出てくる
・最悪の場合、事業継続が不可能になるような大事故につながりかねない

観音扉・アオリの損傷
・過積載の状態で急ブレーキをかけた際に観音扉やアオリに荷物が衝突し、扉を破壊する事故
・過積載だけではなく、積み込む荷物が重量物の場合もあり得る
・荷物を積み込みすぎないことである程度防ぐことができる

クラッチ盤の破損
・動力となるクラッチ盤が薄くなるのではなく、重量に耐えられず砕け散ってしまう事故もある
・スラストベアリングの損傷にもつながる
・クラッチには常に負荷がかかっているが、限界を超えた瞬間に航行不能になるため注意が必要

ハブベアリングの損傷
・ハブ内部に組み込まれているハブベアリングが積載量に耐えられずに回らなくなり、最悪の場合車両火災につながる
・ベアリング鋼製で丈夫にできているが、耐荷重が決められているため、それを超えるとベアリングが内部で砕ける・ロックするなどでタイヤを引きずったまま走行することになり、摩擦熱で出火する
・過積載における大きな事故の大半はハブベアリングが原因の車両火災
・過積載しないことは当然だが、車検時にハブベアリングの交換を薦められた場合は交換することをおすすめする

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もっと細かく知りたくなった方は記事をチェック!


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